阪神・森下翔太、中軸の自覚「自分が打たないとチームが回らない」 東海大相模高の小笠原先輩を撃つ!
阪神・森下翔太外野手(23)が24日、25日の中日戦(倉敷)に向け、東海大相模高の先輩・小笠原慎之介投手(26)の攻略を誓った。昨季は打率・625(8打数5安打)も、今季は前回対戦で4打数無安打。22日のDeNA戦ではスタメン落ちを経験したが、岡田彰布監督(66)からの直接指導を胸に、やり返す。 【写真】阪神・岡田彰布監督、自らバット手に森下翔太へ異例の熱血指導 主軸として、倉敷の虎党にも勝利を届ける。ここまでチームトップの29打点を挙げている森下は新幹線で岡山入り。自らの一打で2ゲーム差で首位広島を追う虎を活性化させるべく、覚悟を持って乗り込んだ。 「やっぱりチームが勝つには自分だったり、大山さん、テル(佐藤輝)さんが打たないと、チームうまく回らないと思う。その自覚は持って臨みたい」 1年ぶりのマスカットスタジアム。昨年のDeNA戦は負傷離脱の近本の代わりに「1番・右翼」で出場し、第1打席で左翼への二塁打を放つなど2安打4出塁で穴を埋めた。7―2での勝利に貢献した当人は「覚えてないです(笑)」と頭をかくが、相性がいい球場であることは間違いない。今年もチームを牽引(けんいん)する一打に期待がかかる。 中日の先発は今季2度目の対戦となる小笠原。森下にとっては東海大相模高の3学年先輩にあたる。昨季こそ打率・625だったが、今年5月15日の対戦では4打数無安打に封じられており、リベンジに闘志を燃やす。 「去年はいい形で打っていて、今年は配球だったりいろいろ変わっている。前のデータも見つつ、試合になったらしっかり打っていきたい」 加えて高校時代の監督で、現在は創志学園高の監督を務める門馬敬治氏も観戦に訪れる可能性もあり、「(豊田)寛さんもいるし、相模でうまく活躍できたらすごくいいと思います」と恩師の前で先輩撃ちを誓った。 今季ここまで打率・238、6本塁打。打順も1、3、5、6、7番を経験するなど、試行錯誤のシーズンが続いている。19日の全体練習では、岡田監督から直接打撃指導を受けた。バットヘッドやリストを使ったスイングを教わり、咀嚼(そしゃく)しながら少しずつ習得を目指す。22日のDeNA戦では今季6度目のスタメン落ちとなったが、「何かきっかけをつかめればいい」と成果を発揮したい。 首位猛追へ―。自覚をまとった背番号1が、倉敷から再びアクセルをかける。(中屋友那)