【デスク便り】今年のワールドベストレース争いは?ジャパンCの暫定レーティングは木曜に発表
昨年のジャパンCは「ワールドベストレース」に輝きました。1着イクイノックスのとてつもないパフォーマンス。離れた2着に高いレーティングを持っていたリバティアイランドが入り、3着にスターズオンアース、4着にドウデュースという上位の顔ぶれでした。 じつは昨年、ジャパンCが終了した時点ではワールドベストレースになるかどうか、微妙な状況というか、「やや厳しいのでは…」という状況でした。当時、JRAの職員の方と話していて、「有馬記念の結果次第で可能性がありそう」と…。 その有馬記念はドウデュースがスターズオンアースを破り、3着にタイトルホルダー、4着にジャスティンパレスという実績馬が入って、ドウデュースのレーティングが上がった結果、ジャパンCの価値がさらに高まる、という最高の流れになりました。 昨日行われた今年のジャパンCはドウデュースが強い競馬で勝ちました。ただ、スローペースで着差がつきにくいレースになったこと、戦前に高いレーティングを持っていたゴリアット、オーギュストロダンが上位4頭(レーティングを決める上で参考になる着順)に入らなかったので…。 ジャパンCが2年連続の「ワールドベストレース」になるのはちょっと厳しくなってきたかな、という印象です。上位4頭に入った馬すべてが高いレーティングを持っていそうなレースを思い浮かべると…。英インターナショナルSか、トラヴァーズSか、凱旋門賞か、BCクラシックか、愛チャンピオンSか、そのあたりのレースが有力でしょうか。 どの馬を「キーホース」(基準になる馬)にして、どう評価するのか。JRAのハンデキャッパーが出した数字(暫定値)は今週木曜(28日)に発表されます。レーティングのシステム上、過度な期待はできないのはわかっていますが…。今年のジャパンC、どんな数字が出てくるのか、楽しみに待ちたいと思います。【競馬デスク@大阪中之島】