名護で「慶応大生が考える北部エリアでの新規ビジネス」発表会
慶応義塾大学(東京都港区)の学生による「名護・北部エリアでの新規ビジネス」発表会が11月23日、名護市大中のオープンイノベーション施設「Nago Acceleration Garage」で開催された。(やんばる経済新聞) 【写真】「慶応大生が考える北部エリアでの新規ビジネス」発表会の様子 同発表会は、同大学経済学部の講座「スタートアップとビジネスイノベーション」の一環として実施。主催は、名護でスマートシティー実現に向けた街づくりなどを手がけている「KPMGコンサルティング」(東京都千代田区)で、名護市や北部広域事務組合の協力を得て開催した。 参加したのは同大学経済学部の3年生8人、4年生4人の12人。11月21日・22日に名護市内で行ったフィールドワークを基に、観光や交通などの「地域課題の解決策」をテーマに新規ビジネスのアイデアを発表した。 プレゼンテーションでは、名護市の課題「素通り観光」を解決するために海上サービスエリアを設置するというアイデアや土地の有効活用や空き家問題に着目し、OIST(沖縄科学技術大学院大学)の起業家プログラムと連携して、地域資源を生かした起業支援策、地域通貨を兼ねた観光アプリ「やんばるペイ」を導入し、観光戦略と環境保全を両立させる案などが発表された。 「海上サービスエリア」を発表した山本漢さんは「内容を考えるに当たっては、名護の強みを知ることから始め、街を歩いている地元の人に声を掛けてインタビューも実施した。のどかな場所で明るくほがらかな人が多い印象だった。現実的ではないプランだと思うが、きっと街が活性化するはず」と話す。 KPMGコンサルティングの大島良隆さんは「限られた時間の中で、学生たちは施設設計や経済効果の試算、生成AIを活用した効率的な提案まで、多角的なアプローチでアイデアをまとめた。今回の取り組みが社会に出た後の事業創造のきっかけになれば」と話す。「将来を担う若い人材に名護・北部の課題を考え、具体的な提案してもらうことで、アイデアを具体事業へ提案も行いながら、若い人材と連携したえ事業創発のエコシステム形成を支援していきたい」とも。
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