ロッテ 佐々木朗希との交渉経緯を説明「一日も早く行きたい」と朗希直訴 松本本部長「総合的に5年間を判断」と明かす
ロッテは9日、佐々木朗希投手についてポスティングによるMLB球団への移籍手続きを開始すると発表した。松本尚樹球団本部長がZOZOマリンスタジアム内で取材に応じ、容認の経緯を説明した。 【動画】「Coming soon to MLB: Rōki Sasaki」米メディアは早くもお祭り状態に 松本本部長は「以前から言っていた通り、入団当初から話してきた。今年5年、総合的に判断して容認しました」とし、今オフの交渉についても言及。代理人を含めて複数回話し合ったとし、「毎年思いは一緒なんですけど、本人の。とにかく早く行って勝負したい、と。若い年齢で勝負したいとずっと言っていた。そういう話を5年間やってきた。総合的に5年間を判断して今年かな、と容認した」と語った。 昨オフも移籍の話題が上がったものの、キャンプ直前に契約更改。「毎年、本人は一日も早く行きたいという話だった。その思いが年々強くなった。今年、そういう思いが強かった」とやり取りを振り返った。 25歳以下での移籍により球団にとっては譲渡金が低くなり、戦力面を含めてデメリットが大きい。ただ、松本本部長は「そこ(譲渡金)は意識せず、本人と話してきた。それは別として本人の思い、強さ、総合的に判断して容認した」と球団の判断を明かした。 鳴り物入りでロッテに入団し、5年での判断。今年10勝したことは判断に影響したのか問われると、「全く関係なく、1年1年。今年、立派に10勝したので、話は別ですが、頑張ってくれたと思います」とした。入団時から早く行かせるという“密約”があったのではないかという声もあるが、「それは実際に本当にないですね。毎年、その都度、話してきた」ときっぱり否定した。 佐々木は球団を通じてコメントを発表。感謝の思いとともに、「一度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆様の期待に応えられるように、マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」と決意表明した。 海外FA権を取得していない佐々木が今オフに大リーグ球団へ移籍するにはポスティングシステムの利用が必要。ロッテの申請後、大リーグ機構から全30球団に契約可能選手として通知される。交渉期間は45日間。契約が成立すれば、契約金と年俸の総額に応じて日本球団への譲渡金の額が決まる。