iScreamが語る、一人ひとりの「歌姫」がグループとして放つ輝き
花村想太とのコラボレーション
―3人ともボーカリストだから、トップラインを考えるときに自分の声でメロディを紡げる。そういう部分では直感的な曲作りがしやすそうですよね。「ハルジオン」はDa-iCEの花村さん(花村想太)からの提供曲ということで、大きなトピックだと思いますが、この曲に関してはどうですか? HINATA:「ハルジオン」は、iScream久々のバラードなんです。1番の歌詞が男性目線、2番が女性目線。私たちにとっては、男性目線の楽曲を初めて歌うということで、いつもとは違う気持ちでレコーディングさせていただきました。花村さんもレコーディングの現場に来てディレクションしてくださって。花村さん自身も表に出てアーティストとして活動されている方なので、同じ目線でレコーディングを聞いてくださったり、アドバイスしてくださったりして、自分たちもやりやすかったです。 RUI:花村さんとは1stアルバムの「茉莉花 -Jasmine-」で、花村さんがメディアやSNSで「最近よく聴いてる」って言ってくださったのがきっかけで今回ご一緒することになって。1、2年くらい前から、私たちがもっともっと成長できた時にステージや楽曲でご一緒させてもらうことが一つの目標だったので、こうやって叶えられることができて嬉しいです。私たちからしたら大先輩ですが、花村さんは同じ歌い手としてiScreamのことを見てくださっているような気がして、レコーディングの時もどういう感情を乗せるとか、どういうアクセントをつけるとか迷った際も「どっちもいいと思うし、皆さんがやりたいように表現してください」って、こちらに委ねてくださったことが印象的で。iScreamにとって大きな転機というか、ターニングポイントになる曲になればいいなって思いました。 ―あとは既に世に出ている「Jellly Fish」と「Kira Kira」の2曲に関してはどうですか? HINATA:「Jellly Fish」は夏ど真ん中にリリースした楽曲で。聴いた感じはポップでキャッチーなんですけど、歌詞には仲間との絆だったり、大切な人との思い出を一瞬一瞬刻んでいきたい、という意味が込められています。クラゲはふわふわしてるけど毒を持っていたり、見た目と中身のギャップがあるので、それって誰しもが持っているものだと思って。あと、クラゲダンスというダンスを、イベントとかで皆さんが踊ってくれて、盛り上がる楽曲になりました。iScreamの楽曲はダンスが難しいものが多かったんですけど、「Jellly Fish」は今までで一番簡単で、皆さんもトライしやすいダンスだと思うので、11月からのライブも控えてる中、皆さんと盛り上がる1曲として定番になっていったらいいなと思います。 ―「Kira Kira」はTakuさん(☆Taku Takahashi)ですね。 RUI:「Jellly Fish」も「Kira Kira」も、ライブやフェスで皆さんと盛り上がれる曲っていうテーマがありながら、iScreamとしての軸もあって、私たちが伝えたいメッセージもあって……というバランスを意識して作っていただいた楽曲です。「Kira Kira」は最初、Takuさんとまだどういう曲になるか知らないままミーティングの場を作っていただいた際、「最近TikTok何見てるの?」「最近友達とどういう会話するの?」という世間話を1時間くらいしたら、じゃあ曲を楽しみにしていてくださいとおっしゃって、しばらくしてからこの曲のデモをいただいたんです。3カ月連続リリースの中でも、ファンの皆さんから一番好きという声が多い、人気の高い楽曲の一つです。盛り上がるだけでなく、心の繊細な部分に寄り添ってくれる曲になっていると思います。 ―ボーカル面に関して何か大変だったことはありますか? YUNA:あるがままに歌った感じです。ボーカルの先生がオーディションの時からご一緒している方で、毎回ボーカルのレッスンをする時にiScreamのこれからの話をするんですけど。こんな曲ができたらいいよねってお話をしている中で、この3曲とEPができて。2人もそうだと思うんですけど、難しいパートだったり、いつもの歌い方と違うなってところは多少ありましたが、それは日頃のボーカルレッスンの成果もあり、そこまで苦戦せず、技術というより、自分の感情で歌うことができました。 HINATA:私は「Jellly Fish」の“闇に漂う発光体”という長いパートがあるんですけど、そこは苦戦しました。短い小節の中に言葉数がたくさんあって、音程も行き来して早口言葉みたいなんです。舌が回らなくて難しかったんですけど、今では歌うのが気持ちよくなってきて、お気に入りポイントになってます。