日産、三菱自動車の株式を一部売却 三菱自動車が1億4902万8300株を自己株式取得
日産自動車は11月7日、同社が保有する三菱自動車工業の株式の一部を三菱自動車へ売却すると発表した。日産は、三菱自動車の発行済株式総数(自己株式を除く)の34.07%に相当する5億0662万577株を保有しているが、そのうち、1億4902万8300株を上限として三菱自動車へ売却する。 売却される1億4902万8300株は、三菱自動車の発行済株式総数(自己株式を除く)の10.02%に相当するもの。三菱自動車では「昨今の政策保有株削減の流れを踏まえ、当社における資本効率の向上と株主還元の拡充について検討した結果、日産自動車より自己株式を取得することとしました」と説明。 日産は「本売却は三菱自動車の経営戦略を支援し、日産の将来の成長機会に備えるとともに、財務の柔軟性を高めるもの」と説明している。 同売却は、11月7日の終値(最終特別気配を含む)である460.6円で、2024年11月8日8時45分の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において実施する予定。 なお、日産と三菱自動車は、今後もイノベーションを推進し、ステークホルダーに卓越した価値を提供するための協働を継続。アライアンス各社は変化し続ける業界動向に対応するため、高い付加価値を創造するプロジェクトに積極的に取り組んでいくとしている。
Car Watch,編集部:椿山和雄