「めっちゃ笑ってたよね」取材が終わっても続いた、“りくりゅうらしい”会話…三浦璃来・木原龍一の成長が見えた、NHK杯アクシデントの舞台ウラ
11月9日、フィギュアスケートのNHK杯ペア・フリーが行われた。 最終滑走の三浦璃来・木原龍一組はいくつかミスが出た影響でフリー2位、総合でも2位の成績で終えた。 【美写真】演技直後、木原の表情を見た三浦も思わず笑顔に?疲れ切った木原を三浦が支えた名シーン。アクシデントにも、りくりゅうの信頼関係が見えたNHK杯の美しい演技を実際の写真で見る。 そのフリーのフィニッシュの直後、木原が笑顔で右人差し指を立てた。それを目にした三浦璃来も笑顔だ。それは2人を象徴しているようでもあり、ある意味、真骨頂が表れた場面だった。
フリーで“あるアクシデント”が…
三浦と木原は2人にとってグランプリシリーズ初戦であったスケートアメリカで214.23点の得点で優勝を飾っている。NHK杯はグランプリシリーズの2戦目だ。 ショートプログラムで首位に立ち、迎えたフリーでは、序盤の3連続ジャンプでミスが出るなどしたが、スタートから2人の培ってきた地力を感じさせる滑りを見せる。 その中で、試合後に木原が時間をかけて言及したのが中盤のペアコンビネーションスピンだった。 「ぺアスピンが抜けてしまったのがいちばん大きなミスだと思います」 キャメルスピンのとき、木原の左膝が突然折れて右足が下がったように見えた。 木原はスケート靴のエッジが引っかかったと言う。 「ちょっと分からないんですけど、溝なのかランディングの跡なのか」 スケートアメリカではレベル4を獲得、GOEの加点と合わせて5.85点を得ているが、回転が足りなくなったことなどでレベル1、GOEでの減点もあり、1.57点。優勝したアナスタシア・メチョルキナ、ルカ・ベルラワ組(ジョージア)との点差は3.6点であることを考えても、大きかったことが分かる。
落ち着きを取り戻した「龍一君の笑顔」
「ペアスピンってなかなかミスが起こることがないものだと思うので、いいお勉強になったかな、というふうに2人で話しました」(木原) 「私たち、組んで初めてのペアスピンのミスだったので珍しいよねって。ペアスピンを今後もっと気をつけて練習していきたいねっていう話をしてました」(三浦) ミスとは言え、アクシデント的な要素を多分に含む失敗についてこのように言葉を交わしたという。 思いがけない出来事でもあったが、でも2人はそれをひきずらなかった。フィニッシュまで持ち味のスピード感をいかしつつ、リフトなどでも見せ場をつくった。 「(ミスが)出てしまってもそこから崩れることなく通常の技にしっかり戻れて集中を取り戻すことができたので、ほんとうにそこは成長したなと思いました」(木原) 崩れなかった要因について、三浦は言う。 「スピンが終わった後に1回、休憩ポイントがあるんですけど、そこで龍一君がめっちゃ笑ってたんで、『大丈夫だ』と、そこで落ち着きました」 そして木原を向き、語りかけた。 「めっちゃ笑ってたよね」 木原は三浦にこう答えた。 「足ついたし、ノーカン(ノーカウント)じゃん。もうどうしようもなかったので。気持ち切り替えて休憩しようと思ってた。音が変わるところがあるので、(そこまでの時間が)だいぶ余っちゃったんで休憩するしかないよなって」
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