ロシアのハッカー指導者起訴 米、日本含む世界で被害
【ワシントン共同】米東部ニュージャージー州の連邦大陪審は7日までに、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」を使ったサイバー攻撃を繰り返したとして、ロシア拠点のハッカー集団「LockBit(ロックビット)」の指導者ドミトリー・ホロシェフ被告(31)を起訴した。米国のほか日本や中国など120カ国近くで被害が確認されたとしている。 被告はロシア国籍で、身柄は拘束されていない。米政府は7日、英国やオーストラリアと共同で被告を制裁対象に指定した。財務省によると、ロックビットは2020年1月以降、世界でランサムウエアを使ったサイバー攻撃を2500以上の企業や個人などを対象に繰り返し、計5億ドル(約770億円)以上をだまし取った。 起訴状によると、被告は19年9月ごろから今年5月ごろまでロックビットを管理し、ニュージャージー州を含む米国内や国外で企業や自治体、捜査当局などにサイバー攻撃を仕掛けたとされる。
国務省は被告の拘束につながる情報に最大で1千万ドルの懸賞金を出すと発表した。