ドジャースの”不安要素”になる…?先発投手陣の「真の評価」は?
ギャビン・ストーン
ミラーと同じ2年目のギャビン・ストーン。昨季デビューを果たしたが8試合(4先発)に登板で防御率9.00と苦しみ、昨季後半~オフシーズンでシンカーとカッターを習得。今季はスプリングトレーニングで好成績をあげ開幕ローテ入りを果たした。 ここまでの課題はイニングを投げられていない点だ。1先発あたりの投球回は5.0回と最低限のレベルだ。初回から打たれることが多く、イニングを抜け出すことができたとしても球数を消費してしまい、5回、6回と投げ続けることができない。 ストーンの決め球はチェンジアップで『Stuff+』129、被打率.148の優秀な球種だが他に決め手がなく、特にチェンジアップが決まらないときは、被安打が多くなる傾向にある。 チェンジアップ以外の頼れる球種を探すことが今後のテーマとなるだろう。活躍の片鱗は4/26のトロント・ブルージェイズ戦での7回1失点、4/13のサンディエゴ・パドレス戦での6.2回2失点などで見せているので、シーズンを通しての成長に期待したい。
ジェームス・パクストン
オフに1年契約を結んだジェームス・パクストン。ここまで1試合あたり5.1回、防御率2.61と先発投手としてはまずまずの成績だが、『Stuff+』73と球質も悪く、奪三振率12.4%、与四球率19.1%と与える四球の方が多くなってしまっており投球内容が悪すぎる。防御率2.61は幸運の賜物と考えるのが自然だ。 今季35歳を迎えるパクストンは数年間怪我と闘っていたこともあり、球速回復が最大の焦点だったが、フォーシームが93.5マイル(約150キロ)、カッター84.4マイル(約135キロ)と全く戻っていない。最近のパクストンはカッターを減らし、フォーシームとナックルカーブのみで組み立てている。 先発投手が2球種のみで抑えるのは不可能に等しいので、今後はカッターの頻度、精度を戻すなり、新球種を追加するなど対策を図りたいところだ。
ベースボールチャンネル編集部