吉村、鬼門乗り越え5勝目 八回途中無失点の力投―プロ野球・ヤクルト
鬼門の七回を乗り越えて、ヤクルトの吉村が約1カ月ぶりの白星を挙げた。 八回途中無失点の力投を「しっかり1回、1回を抑えられるように。その積み重ねを意識して投げた」と振り返った。 前回11日のソフトバンク戦では、六回までゼロを並べながら、七回につかまって負け投手となった。この試合に象徴されるように、七回の失点が目立って多かったが、この日は中盤以降も安定。六回2死一塁で対した4番岡本和は、148キロの直球で左飛に打ち取った。 そして迎えた七回は「あえて変わらず。意識し過ぎると良くない。しっかり前のイニングの感覚を大事にして投げた」。5番の吉川、続く坂本を変化球で打ち取ると、岸田には力みのない投球フォームからキレのある直球を投げ込み、中飛に仕留めた。 八回1死からの連続四球で降板したものの、救援陣が踏ん張って無失点。巨人のエース戸郷に投げ勝った。それでも高津監督が「満足はできない」と言えば、吉村自身も「最後までいけなかったのは悔しい。もっと長いイニングを投げていけるように頑張る」。2年目の右腕への期待は大きい。