選手宣誓は仙台育英 東日本大震災10年「運命感じる」 センバツ
選手宣誓を務めることになった仙台育英(宮城)の島貫丞主将(2年)は、大会初日に出場する6校の中から大役を引き当て、思わず笑みをこぼした。隣に座っていた須江航監督もガッツポーズ。島貫主将は「やりたいと思っていた。うれしい気持ちが大きい」と話した。 福島市出身で、2011年3月の東日本大震災発生当時は小学1年生だった。家族や自宅は無事だったが、東京電力福島第1原発事故の影響による不安な日々が続き、半年ほど家族とともに山形県に避難もした。震災から10年の節目に東北勢初の甲子園優勝を目指しており、「被災した人たちに勇気と感動を与えられる宣誓をしたい」と意気込んだ。須江監督も「東北の代表として宣誓するのは運命を感じる。素晴らしい宣誓を楽しみにしている」と期待した。 チームは昨春も出場校に選出されたが、新型コロナウイルスの感染拡大で大会は中止に。無念の涙を流した3年生の背中を見てきた島貫主将は「自分たちに託されているのは日本一。先輩方の思いを背負って戦いたい」と力強く語った。【滝沢一誠】 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。