横浜DeNA泥沼7連敗のなぜ?
横浜DeNAが24日、横浜スタジアムで行われた阪神戦に1-3で惜敗、4年ぶりの7連敗を喫し、阪神と同率最下位に転落した。4番・筒香、5番・宮崎のクリーンナップ2人が沈黙。7連敗中の平均得点は1.86点という打線の不振が連敗の要因となっている。昨年“カモ”にされた阪神への苦手意識も重なって泥沼のトンネルから脱出できなかった。
4番・筒香がブレーキ
横浜DeNAの苦しさを象徴するようなシーンだった。 2点を追う9回無死一塁で、打席には筒香。一発で同点となる大事な打席で、阪神の守護神、ドリスが投じた初球の外角ストレートに中途半端なスイング。バットは空を切る。2球目は、156キロが甘いコースへ。万全の筒香ならスタンドに消えているようなコースのボールだった。それがバックネット直撃のファウルになった。これが現状の4番打者の調子のバロメーターだろう。最後も157キロの外角ストレートにバットが離れて三球三振。この日、4打数3三振である。 13日の広島戦で床田に肘に死球を当てられて3試合欠場した。登録抹消手続きは踏まずに19日の広島戦から復帰、20日には2打席連続アーチを放っているが、まだ痛みは取れずに満足にバットを振れる状況にはないという。筒香は、一切、そういう話を表に出さないが、最初の打席では才木のとんでもない“吊り球”にバットが止まらずハーフスイングを取られた。怪我の影響だろう。 5番の宮崎もブレーキだった。追い込まれて落ちるボールに体が開きバットを当てに行った。当然、レフトへ舞った打球は伸びない。この日は、4タコ。打率は1割台。チャンスで、当てにいく凡退を繰り返した。6番の佐野も、まったくタイミングが合わずに4打数ノーヒット。彼はことごとくボール球に手を出した。 ラミレス監督は、「7番・ショート」に柴田を起用したが、4、5、6、7、8、9番に1本もヒットが出ないのだから打線は機能しない。才木の150キロ級のストレートに押し込まれた。 この日、桑原、中川、砂田の3人を2軍に落とし、梶谷、大貫、進藤と入れ替え、昇格させたばかりの梶谷を6回、先頭の大貫の代打に使ったが、突破口は開けなかった。 「勝つときもあれば負けるときもある。今日は負ける日だった」 試合後、ラミレス監督は、努めて冷静にコメントした。 筒香のブレーキに対しても「(こういう結果は)起こりうることだ。彼は何度もチームを救っている」と責めず「一人一人はベストを尽くしているし、打てるときもあれば打てないときもある」と、ポジティブに7連敗を受け止めた。