意外に知らない!?――スマートフォン選びで重要なスペックの見方
スマートフォンの心臓部「CPU」
RAMやROMと違って、その差が分かりづらいのがCPUです。CPUの性能は、大きく「動作周波数」と「コア数」が関係してきます。先ほどの例で言い換えると、動作周波数が「作業者の能力」、コア数が「人数」に相当するものです。たとえば動作周波数が1.7GHzで2コアのCPUと、1.5GHzで4コアのCPUがあった場合、後者の方が高速に処理を行えます。なお、2コア=デュアル、4コア=クアッドといった表記方法もあります。 ただし、これは同じ種類のCPUでのみ成立します。Qualcomm製「Snapdragon(通称:スナドラ)」やNVIDIA製「Tegra」などでは、動作周波数とコア数が同じでも性能が異なるため、より細かく処理能力の差を比べるには、各種Webサイトで公開されているベンチマーク結果などを参考にすると良いでしょう。 さらに、CPUやRAMが同じでも、機種によっては操作感に差が出ることがあります。これはプリインストールされているアプリの数や種類、メーカーによるソフトウェアの組み方などで、処理速度・体感速度が変わるためです。この辺りはスペック情報だけで判断できないので、店頭で実機に触れてみることをお勧めします。 ちなみに、今期発表済みの2013冬・2014春モデルに関しては、採用のしやすさと「4G LTE」対応の関係から、一部を除いて同じCPUを搭載しているのが現状です。ただし、こうしたスペックの見方は現在所有している端末との比較や、将来的にさまざまな機種が登場した時などに使えるので、覚えておいて損はないでしょう。