意外に知らない!?――スマートフォン選びで重要なスペックの見方
今年も携帯電話&スマートフォンの新機種が発表される時期になりました。すでにソフトバンクとauから2013冬・2014春モデルが発表されており、ドコモも10日に発表会が行われる予定です。そこで今回は、知っているようで意外に知らないスマートフォンのスペックについて見ていきましょう。
まずはスペックの見方を覚えましょう
スマートフォンは身近な存在になっていますが、購入する際は何を基準に選んでいるでしょうか。普段からスマートデバイスの動向をチェックしているような場合は別として、実はデザインやサイズ感、機能面などをメインに選ぶことが多いようです。中には「人気があるから」「なんとなく店員さんに勧められたから」といった理由もあるでしょう。 もちろん、普段から持ち歩くだけに“自分が気に入ったもの”を選ぶことが重要ですが、スマートフォンは契約や割賦などから、多くの人が2年単位で機種変更を行っています。この2年という期間は意外に長く、機種変更して1年足らずで「動作が重い」と感じるケースもしばしば。知人が持っている最新機種と比べれば、その差は歴然です。 これは、使い続けるに従い増えていくインストールアプリに加え、アプリで想定されている性能に対して端末のスペックが追いついていないために起こります。動作が重ければそれだけストレスが溜まるため、もし機種変更時に気に入った端末が複数台あれば、長く快適に使えることを考慮し、スペックの高い方を選ぶのが得策といえるでしょう。
スマホの処理速度に影響するスペックは?
スマートフォンで処理速度に関係する重要なスペックは「CPU」「RAM」「ROM」の3つです。PC業界では昔からよく使われているたとえですが、スマートフォンのスペックも「CPU=作業する人」「RAM=机上の広さ」「ROM=引き出しの大きさ」で言い換えられます。つまり、CPUが高性能なほど素早く処理ができ、RAMの容量が大きければ一度に扱えるアプリが増え、ROMの容量が大きいとより多くのデータが保存できる、というわけです。 ここで、古くからのPCユーザーなら「あれ?」と感じるかもしれません。その違和感はもっともで、ROMとは本来「Read Only Memory」の略であり、読み出し専用メモリのことを指す単語でした。しかし、現在のスマートフォンでは各端末の公式スペック表を見ても分かる通り、ストレージのことを“ROM”と表記しているのです。一方のRAM(Random Access Memory)については、PCと同じくメインメモリの意味合いで使われています。このように、ROMという表現はPCを知っている人ほど間違えやすいので気をつけてください。 また、中には、RAMとROMを同じものと考えている人も多いようです。たとえばアプリを使っていて「メモリ不足」という表示が出た場合、大半はRAM容量の低下を意味しています。これは常駐アプリが多い(机の上に資料を広げすぎている)ような場合に起こるのですが、RAMとROMを混同していると「保存している写真を消したのにまだ足りないの!?」など、間違った対処をしてしまいがちです。 スマートフォンを選ぶ際、RAMはなるべく大容量のものを選ぶようにしましょう。ROMに関しても容量が大きい方が良いのですが、こちらは写真などのデータや外部ストレージ対応のアプリをmicroSDカードに保存すればある程度改善できますし、後から大容量タイプのmicroSDカードに交換することも可能です。