熊野古道センターが来館者200万人 記念式典、節目祝う 三重
【尾鷲】三重県尾鷲市向井の県立熊野古道センターの来館者が2日、200万人に達し、記念式典が開かれた。200万人目となった明和町の中川重治さん(59)、光代さん(57)夫妻に記念品が贈られた。 同センターは熊野古道伊勢路の世界遺産登録を記念し、平成19年2月10日に開館。尾鷲ヒノキなどで作られた展示棟と交流棟、研究収蔵棟からなる。市から委託を受けるNPO法人「熊野古道自然・歴史・文化ネットワーク」が運営する。 式典では同法人の林伸行理事長が「これまで以上に熊野古道に関する情報の集積に努め、正確で内容豊かな情報を提供したい」とあいさつ。中川さん夫妻に記念品と認定証、花束を手渡した。 中川さん夫妻は初めて来館したといい、重治さんは「魚を食べに尾鷲に来て、昼過ぎにたまたま寄った。まさか選ばれるとは思わなかった」と驚き、光代さんは「これを機に熊野古道を歩いてみたい」と笑顔だった。 式典後は、矢浜青年団による矢浜神楽の実演があり、矢車の舞と悪魔ばらいで節目を祝った。 同センターには開館以来、年間約10万人が訪れている。昨年度は11万1570人。来館者100万人は平成27年12月に達成している。