韓国国防部ホームページにDDoS攻撃…合同参謀本部も接続障害
韓国の国防部と合同参謀本部のインターネットホームページに対するDDoS(分散型サービス妨害)攻撃が発生し、軍が対応に入った。DDoS攻撃は過度なトラフィックを瞬間的に発生させて正常なデータ伝送を妨害し、ウェブページを中断させるハッキング技術。 国防部によると、5日午後5時半ごろから国防部のインターネットホームページにDDoS攻撃が加えられた。合同参謀本部のホームページもこの日午前、接続が不安定な状況が発生し、サイバー作戦司令部などがDDoS攻撃の有無を確認中だ。 軍は「DDoS対応体系で対応中であり、現在ホームページは正常運用中」と明らかにした。ただ、国防部のホームページは接続可能だが、部分的に接続障害が見られる。 軍関係者は「攻撃が行われるIPアドレスは遮断した状態」とし「国防部に対するDDoS攻撃は異例」と伝えた。国防部はDDoS攻撃の主体の把握に注力している。 これに先立ち韓国インターネット振興院(KISA)は1日、北朝鮮軍のロシア派兵などによるサイバー脅威が強まっているとし、ロシアのハッキンググループなどによるDDoS攻撃に備えてセキュリティー対応を強化するべきと勧告していた。 DDoS攻撃は実際、ロシアのウクライナ侵攻戦争でよく使用された。昨年12月にウクライナの決済サービスがDDoS攻撃を受けるなど、ウクライナの各種政府・民間機関がロシアのハッカーの標的になった。1日にはウクライナ情報当局がロシア銀行にDDoS攻撃を加え、オンラインバンキングをまひさせたと主張した。