米津玄師、宮崎駿との出会いで音楽人生折り返し 新アルバム「LOST CORNER」に込めた全て
「年齢を重ねていけばいくほど、どうしても失っていくものはどんどん大きくなってくる。獲得するものと喪失するものは、コインの裏と表のように切っても切れない関係性だと思います。それならばこれからは『失くしていく』という方に焦点を当てていく。なんなら『失くすために生きている』と言えるところもあって。それは決して悲観的な意味ではなく、より自由に、楽しく生きていくためには、失くしていかなければならないと思います。同時に失くならないものもあって、ずるずると引きずっていかなければならない。そういったものもすべてひっくるめて、『まあ、それはそれでいいんじゃない』という気持ちで生きられたら最高だなというところに、たどり着きました」という柔らかな笑顔には、豊かな包容力があふれている。喪失を大切なものとして受け止め、寄り添っていく彼の音楽が、これからもたくさんの人の心を照らしていくことだろう。
アルバム「LOST CORNER」は「がらくた」「地球儀」「M八七」「さよーならまたいつか!」「KICK BACK」など全20曲 「米津玄師 2025 TOUR / JUNK」開催 映画『ラストマイル』は8月23日より全国公開