伝統のマカオGP、2024年は日本からトムスとTGM Grand Prixが参戦へ。車両はフォーミュラ・リージョナルを使用
8月9日、FIAがマカオのギア・サーキットで開催される2024年のFIA FR ワールドカップ(マカオGP)のチームエントリーを発表。全12チームの参加が明らかとなった。 【ギャラリー】音速で駆け抜けた34年の生涯。アイルトン・セナの輝かしいキャリアを秘蔵写真で振り返る 若手ドライバーの登竜門として長い歴史を誇るマカオGP。メインレースは長らくF3車両で競われており、2019年は最新のFIA F3車両にスイッチされたが、2020年からの3シーズンはコロナ禍の影響で中国のF4選手権の一戦として行なわれていた。そして2023年にはFIA F3車両でのレースが復活したが、2024年はフォーミュラ・リージョナル車両が使われることになった。 フォーミュラ・リージョナルは、FIAがシングルシーターピラミッドの中でF3とF4の中間に位置するカテゴリーとして制定したもので、現在はヨーロッパ、アメリカ、日本、オセアニア、中東で選手権が行なわれている。F1を目指す欧州の有力ドライバーも、カートを卒業してF4でレースデビューをした後、フォーミュラ・リージョナルを経てF3にステップアップする流れが定石となりつつある。 そんなフォーミュラ・リージョナルの車両で争われる2024年のマカオGPには12のチームが参加することになった。日本からはTOM'S FORMULAとTGM Grand Prixの2チームがエントリーに名を連ねた。また参戦ドライバーについては全チーム明らかになっていない。 マカオでは総合優勝の経験も複数回ある名門トムスは今季、TOM'S FORMULAのエントラント名でフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)に参戦しており、中村賢明を起用している。そしてTGM Grand Prixを運営するセルブスジャパンはSUTEKINA RACING TEAMとして堀尾風允と奥住慈英を起用している。彼らがFRJのドライバーをそのまま起用するのか、はたまた別のドライバーを乗せるのかは不明だ。また、セルブスジャパンがスーパーフォーミュラに参戦するTGM Grand Prixの名義で参戦している点も気になるところだ。 その他海外勢では、プレマ・レーシングやARTグランプリ、R-ace GPなど有力チームが多数参加。若手有望株にだけでなく、昨年のようにF2ドライバーらのワイルドカード的な参戦があるかも注目だ。 2024年のマカオGPにエントリーしているチームは以下の通り。同レースは11月13日~17日にかけて開催される。 TOM'S FORMULA TGM GRAND PRIX PHM RACING MP MOTORSPORT SAINTELOC RACING SJM THEODORE PREMA RACING PINNACLE MOTORSPORT KIWI MOTORSPORT SAINTELOC RACING EVANS GP R-ACE GP ART GRAND PRIX
motorsport.com / Japan
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