さつまいもとじゃがいもはどっちがヘルシー? 健康効果を比較!
じゃがいもの栄養メリット
普通のじゃがいもはいくつかの点でさつまいもに見劣りするけれど、間違いなく優れている点もある。じゃがいもは、血圧と脳卒中のリスク低下に役立つミネラルである「カリウムの優れた供給源」と、登録栄養士のアリー・マストさんは話している。 また、じゃがいももビタミンCを豊富に含んでおり、100gあたり約0.2mgのビタミンB6を摂取できる。ほかにも、じゃがいもは「腸内の有益な細菌に栄養を与え、血糖値の安定を助ける難消化性でんぷんの優れた供給源」と、ヤウィッツさんは語る。 さらに、カロリーについてはじゃがいものほうが低く、脂質は同等、たんぱく質はじゃがいものほうが多いそう(じゃがいもは100gあたり78kcalであり、さつまいもは129kcal)。したがって、さつまいもを普通のじゃがいもに置き換えると若干のカロリーカットになる。
結局、どちらを選ぶべき?
さつまいもには多くの栄養メリットがあるけれど、普通のじゃがいもに比べて必ずしも健康的だとは限らない。ただし、特定の症状をもつ人々にとっては、よりいい選択肢かもしれない。「ビタミンA欠乏症のリスクが高い嚢胞性線維症やクローン病の人にとって、さつまいもはよりいい選択でしょう」と語るマストさん。とはいえ、一般的にどちらもヘルシーな食事の一部になりうるので、「ベイクドポテトを食べたいけどさつまいもを食べないと」という義務感を抱く必要はなさそう。 どちらのいもを選ぶにせよ、調理法も栄養価に影響することを覚えておこう。さつまいもでも普通のじゃがいもでも、揚げ物にして塩を振れば、一部の栄養価が損なわれる恐れがある。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images