鳥谷敬氏 前日痛恨失策の阪神・佐藤輝に「教えた自分が悪かった」苦笑いエール 吉田義男氏はアレンパ「間違いない」
阪神元監督で野球評論家の吉田義男氏(90)と同OBの鳥谷敬氏(42)が3日、大阪市内で行われた、同日に全国発売された「阪神タイガース実況CDマガジン創刊号」(隔週刊、発行=アシェット・コレクションズ・ジャパン)の発売記念記者会見に登場した。創刊に関しての話に加えて、連覇を目指す岡田阪神へエールを送った。 【写真】90歳になっても元気ハツラツな吉田義男氏 セ・リーグ連覇を目指す今季のタイガース。会見前日の、2日のDeNA戦は佐藤輝の適時失策などで敗戦を喫した。2月の春季キャンプで臨時コーチを務めた鳥谷氏は、佐藤輝にマンツーマンで指導したこともあり、まさかの失策に「教えた自分が悪かったんだな」と苦笑いを浮かべた。 ただ、シーズンは始まったばかり。2日の試合前にも岡田監督と話したという鳥谷氏は「うまくいかない時期は想定していると思う」と、冷静に分析。昨季、全試合で4番を打った大山や、フルイニング出場を果たした中野の替えはきかない、としながら「ピッチャーは計算できる。他のチームは、今、調子の良いピッチャーが疲れてきたときに替えがいないけど、阪神は替えがいる」と、前向きに語った。 吉田氏も「連覇は間違いない」と断言。その上で「投打においてちょっとリズムは崩れているので、当たり前のことを当たり前にできる、そういうプレーが大事ですよ」と、堅実さの必要性を説いた。 この日創刊された「実況CDマガジン」は、ABCラジオの中継音源を活用し、阪神の活躍を振り返る。現役時代は「新聞も見ないし、ネット検索もしなかった。実況解説で何を言われているか気にもしなかった」という鳥谷氏。引退後、解説者として伝える側になったことで「映像がない中で分かりやすく野球を感じてもらうには、実況の力というのは非常に大切なんだ、と」と、その難しさを実感していた。