「いくつか試したいこともある」日本代表がパリ五輪直前に前哨戦
7月6日、バスケットボール女子日本代表の国際強化試合「三井不動産カップ2024(東京大会)」が行われ、日本代表(FIBAランキング9位)は、92-50でニュージーランド代表(同26位)に勝利。国内ではパリオリンピック前最後となる強化試合2連戦を勝利で飾った。 今後はヨーロッパ遠征を経てパリ五輪本番へと臨むことになるが、21日にはパリ五輪の予選ラウンドでも対戦するベルギー代表(同6位)と強化試合を行うことが決定。世界トップレベルでしのぎを削ってきた相手と、大会直前に相まみえることはそれほど例がないと言えるだろう。 日本代表のキャプテンを務める林咲希は「ヘッドコーチが言ったことに対して私たちはアジャストしながらやるだけだと思います。パリ五輪前に五輪に出るすごいレベルの人たちとバスケができるので、しっかり体で感じることもできる。その場その場でしっかり戦っていきたい」と、チームの総意を代弁。 2016年のリオ大会、2021年の東京大会に続き自身3度目の五輪に臨む宮澤夕貴は、「どちらにせよベルギーとは何回も対戦しているので、相手の特長もわかっています。でも、ちょっと大丈夫かな? という心配もなくはないです。トムさん(ホーバスHC=現男子日本代表HC)の時に何回も対戦した相手に負けたこともあった。だから(五輪直前の強化試合では)“何をやらない”とか、戦い方を変えると思います。そこで恩塚さんのバスケットを遂行できれば」とコメントした。 また、チームの指揮を執る恩塚亨HCは、「戦術的にも個人的にも、何が一番フィットして選手たちの力を発揮できるかテストしたいと思っています。ゲーム自体の勝ち負けも意味はあるんですけど、自信をつけるような成果と課題を回収したいなかで、実はいくつか試したいこともあります。こうやったら相手はこうくるかな?とか、この選手の力を発揮させようとして相手にぶつけたらどうなるかな?とか、そういうことを見たいなと思います。オリンピックで選手たちが力を出し切れるようにするための機会と私は見ています」と、五輪本番で対戦する相手だからこそできることにも言及した。 “走り勝つシューター軍団”をチームコンセプトに掲げて金メダル獲得を目指す日本代表は、ヨーロッパ遠征で19日にフランス代表(同7位)、21日にベルギー代表(同6位)と対戦。29日に東京五輪決勝で敗れたアメリカ代表(同1位)とパリ五輪の予選グループ初戦で激突し、8月1日にドイツ代表(同19位)、4日にベルギーと対戦する。
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