小型バスの新しい概念を作った「日野ポンチョ」!! 今や全国どこにでもいる説ってホント!?
■気づけば小型バスの代表格に?
街中で日野ポンチョを初めて目の当たりにした時、ずいぶん不思議な形をしたバスがあるもんだな、と思ったのを何となく覚えている。 しかし当初は異端に見えたポンチョも、バス路線の利用率に応じた車両のダウンサイジング化が進むとともに普及していった。 発売から18年経った2024年現在、今も現行車としてカタログに並ぶポンチョは、各地に浸透しまくった結果、むしろ小型バスの標準フォーマットに定着したほどの変化と勢いを感じる。
■仕事を選ばないポンチョさん
気がつけば小型バスの代表格に上り詰めた日野ポンチョであるが、主な用途に挙げられるのが、短距離を走る地域のコミュニティバスだ。 他にも、都会やローカルエリアに関係なく、街の周辺を巡ってマクロな輸送をカバーする循環バスにもポンチョの出番が多く、村営バスや町営バスでも良く見かける印象。 とはいえ、ポンチョを導入しているバス事業者は村営・町営から大手まで非常に幅広い。さらに、短距離専用車というわけでもなく、1回で40km以上走る路線に使われている場所もあったりする。 定員の関係から、利用者の少ない路線に活躍の場は限られるものの、それほど仕事を選ばないのがポンチョの特徴の一つに思える。
■ポンチョどこにでもいる説
最近は全国各地へ行くと、バスターミナルでバスウォッチしている最中や、街中を歩いている時でもポンチョを見かける機会がかなり多い。 あまりにも出没頻度が高いため、もしかするとポンチョは今やどこにでもいるのでは?という気がしてくる。 そんな説は嘘か誠か、何事にも削り出すなら一番大きい塊から。とりあえず都道府県別に見てポンチョがいる/いない場所はどこなのかを検証してみることにした。 各都道府県内の、どこかのバス事業者が1台でもポンチョを使っていれば「いる」にカウントするとして、47箇所それぞれ見てみると…… ・ポンチョのいる都道府県:47 ・ポンチョのいない都道府県:0 ……北海道から沖縄県まで堂々の普及率100%!!都道府県別のレベルであれば、ポンチョはどこにでもいる、が答えになった。
■ささやかなポンチョ探し
ポンチョにも乗ったり見たりと、普通のバス趣味と同じく色々な楽しみ方ができ、その一つに、ボディに施された塗装に注目する、という趣向がある。 コミュニティバスや循環バスに使われる機会の多いポンチョは、その路線専用の塗装をボディに施したり、独自のラッピング仕様にするのが主流だ。 とはいえ、大手が導入しているポンチョの中には、大型・中型路線車と同じ、そのバス事業者の標準色に塗られているものがある。 標準色に塗られたポンチョは相対的に数が少ないようで、ややレアキャラ寄り。これを探して記録に取ると、ささやかな宝探しのような要素が加わって、バスウォッチがより楽しくなるかも!?