元人気セクシー女優が明かす、“身バレ”で迎えた修羅場。当時の夫が娘に「ママは汚い仕事をしているんだよ」
「時給は高いほうがいい」セクシー女優としてデビュー
かおりんさんは、とにかく高収入の仕事を探した。 「今みたいにネットが普及していないから、コンビニで求人誌を買って、高収入の仕事を探しました。キャバクラは働くのが夜だから無理。昼の仕事で稼げるものとして、最初に始めたのはランジェリーモデルです」 ギャランティは3時間で5万円だった。 「正直、破格に思えましたね。そこでカメラマンさんに表情づくりがうまいねって褒められたんです。セクシー女優になった方が稼げるんじゃないかって」 当初はセクシー女優を軽蔑していたと語っていた香音凛さんだが……。 「人生が80年とか90年あるなかで、時給数百円稼ぐのと時給数万円、数十万円稼ぐのだったらどっちがいいのかなって考えたときに、稼いだほうがいいって思ったんです」 夫には「ノンアダルトのチャットレディとして働く」と嘘をついてデビューした。しかし電車の中吊り広告がきっかけでバレてしまったという。 業界では“パブ”と呼ばれているが、身バレ防止のためにメディアでどこまで露出するか細かく設定できるようになっている。 「パブは念のため、目線を入れて隠していたんですが、やっぱり旦那だったら目元とか胸の形でわかりますよねぇ(苦笑)。ただ、半年間はなぜか黙っていたんです。それが、お正月に爆発しました。車に乗っている最中、異様な空気で。あ、これはバレたなって。家に着いた瞬間、すごい剣幕で私が載っている雑誌を投げつけてきて『出てんだろ! ぜんぶ知ってるんだぞ!』って」
“身バレ”で迎えた修羅場「ママは汚い仕事をしているんだよ」
そこからは“修羅場”だったという。 「すでに借金は返していたので、辞めろって言われるわけですが、私としては子供を育てるために仕事を辞めたくなかったから、正直に伝えたら大喧嘩になって。小学生の娘に『ママは汚い仕事をしているんだよ』とか、親族にも言いふらしたり。その後も娘は普通に接してくれたけど、私の母なんて毎日、何十件も電話してきて罵詈雑言の嵐ですよ」 セクシー女優を辞める、辞めない。離婚する、しない……。 大喧嘩のすえに、なんとか続けることになったが、香音凛さんは身内にバレてしまったことが転機となり、「逆に吹っ切れたんです」と当時を振り返る。 「いちばんバレたくない人たちにバレてしまったので、もういいかなって。パブを全開にして、もっと稼ぐぞって」 雑誌の表紙になった際には「ありえない!」「恥ずかしい!」などと身内からクレームが止まらなかった。そんななかで、唯一の理解者が「父親でした」と話す。 「父が『亭主が稼げないんだから仕方ない。それだけ家庭が大変なことになっているんだろう』って。小さいときから可愛がってくれて、いざとなったら私がすごく頑張るのを知ってくれているから。そんな父の言葉には救われました」 当時、夫は働けなくなっており、一家の大黒柱としてローンなどを払い、子どもを育てる生活が4年を過ぎた頃、離婚を決意する。原因は夫のブログだ。 「人気ドラマのパロディみたいなブログを書いていたんですよ!『自分はブランド物ばかり買って、俺らのはすべて安物』『ブランド物を買うくせに俺の小遣いは3万円』とか『子どもの下着は擦り切れるまで買い替えない』とか。ありもしないことが面白おかしく書かれていたのを見て、我慢の限界がきました」