細かなところまで精巧に…“ミニチュアまとい”の作品展 秋田市の工房が創業10周年
秋田朝日放送
秋田市の工房の創業10周年を記念し、作家が細かなところまでこだわって作ったミニチュア作品の展示会が開かれています。 江戸時代の町火消が組の目印として用いた「まとい」のミニチュアが並ぶ「まとい工房南天」の工芸展です。工房の創業10周年を記念して、この10年で作りためた作品を中心におよそ80点を展示しています。 屏風や台座に使う和紙にこだわった新作は、まといをより華やかに飾れるようにしました。京都の祇園祭の山鉾からヒントを得たということです。 作家の渡部顕さんは元消防士です。10年で1000点以上ものまといを作ってきました。その中で特に思い出深いと話すのが、高さおよそ7cm、64本のまといが並ぶ作品です。すべてのまといを作るのに1年ほどかかりました。 このほかどこか懐かしさのある手のひらサイズの日本家屋のミニチュアや趣味だという細かさを極めたペーパークラフトの作品も展示されています。 【まとい工房南天・渡部顕さん】 「まといっていうのは振った時の形が縁起物。買っていただいたお客さんの安寧というか安らぎとなるような作品作りを心掛けていきたいと思います」 江戸火消の粋を受け継ぎ作られたミニチュアまといの工芸展は秋田市のアトリオンで24日まで開かれています。
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