「103万円の壁」で反対工作? 玉木氏の発言に物議 総務大臣「理解できない」
「103万円の壁」撤廃を巡る攻防が激しくなっています。国民民主党は国が全国知事会に対し撤廃を反対するよう呼び掛けていると主張。一方、国は呼び掛けを否定するなど混乱が続いています。 【画像】主張は真っ向から対立…食い違う国民民主と総務大臣
■玉木代表「総務省が知事会へ根回し工作」
国民民主党 榛葉賀津也幹事長 「村上誠一郎さんという人は闘う政治家だと思ったけど」 村上誠一郎総務大臣 「なんで玉木さんがこんなことを言ったのか、私は残念ながら理解できない」 「103万円の壁」を巡り、食い違うそれぞれの主張。ことの発端となったのは、国民民主党・玉木雄一郎代表の発言です。 玉木代表 「今、一生懸命、総務省から全国知事会や各自治体の首長さんに対して工作をやっていますね。こういう減収があるからやめてくれ、こういう減収があるからやめてくれ、ということを村上総務大臣自身から知事会の会長などに連絡をして、発言要領まで作ってそういうことをするのは、私はいかがなものかと思います」 「103万円の壁」の見直しについて地方自治体から上がる反対の声。それらは総務省の知事会への根回し工作によるものだと玉木代表が指摘しました。具体的には総務省から「反対の意見を言ってほしい」などと働き掛けたとしています。
■村上総務大臣「依頼したことない」
これに対し、全国知事会の会長を務める村井嘉浩宮城県知事は即座に否定。 村井知事 「少なくとも総務省、総務大臣、また総務省の方から私に何かアプローチがあったということはございません」 玉木代表から名指しされた村上総務大臣も、15日に“根回し発言”に反論しました。 村上総務大臣 「村井会長に発言の依頼を行った事実はありません。私は把握していないし、総務省を信じていますから、ないと思っております」 「(Q.番組内で玉木代表が『総務省が工作している』との発言に対しては?)『総務省事務方が各県知事の発言要領を作成して発言を依頼しているというのは事実』私はこの発言要領について見たこともないですし、依頼したことも全然ないので、なんで玉木さんがこういうことを言ったのか、私は残念ながら理解できないです」 総務大臣と知事会の会長がそろって否定する中、国民民主党の榛葉幹事長はこのように述べました。 榛葉幹事長 「総務大臣すぐ否定していましたけど、我々今週の初めに、大臣から知事会に連絡を入れていると複数の筋から確認がされていますので、私はあったんだろうと思います。それがいい悪いではなくて、村上誠一郎さんは闘う政治家だと思ったけど、安倍内閣では与党内でも正論を言ってましたね」