KKR、富士ソフトへの第1回TOB期間を11月5日まで延長
(ブルームバーグ): 米投資ファンドのKKRが、現在実施中の富士ソフトへの第1回株式公開買い付け(TOB)の期間について、従来21日までとしていたのを11月5日まで延長した。
訂正届出書によると、18日付で富士ソフトからTOBに関する意見が公表されたことに伴ったもので、10営業日延ばして合計40営業日とした。富士ソフトの取締役会は18日、KKRによる買収提案に改めて賛同し、株主にも引き続き応募を推奨すると発表していた。
KKRは2回に分けてTOBを実施することで富士ソフトの非公開化に向けた計画を進めている。TOB価格はいずれも8800円。
一方、米ベインキャピタルは11日、1株9450円とKKRを上回る水準で法的拘束力のある対抗提案を提出。富士ソフト創業者がベインの示した買収提案を支持し、KKRへの賛同を取り下げるよう求めており、会社側と意見の対立が生じている。ベインは10月下旬をめどにTOBを始めるとしているが、開始の条件に富士ソフトの賛同を挙げている。
また、ベインは20日、富士ソフトによる意見を踏まえて、投資情報として重要な事項の変更に該当するため、KKRのTOBは期間延長されるべきなどとする見解を公表していた。
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Kazuyo Sawa