ネリー・コルダ、歴史的シーズンに華を添える7勝目! 勝率驚異の4割7分【コラム】
ツアー72勝のレジェンド、アニカ・ソレンスタムがホストを務める米女子ツアー、ザ・アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカンでネリー・コルダが逆転で今季7勝目を挙げた。 1打差の2位からスタートした最終日、サンデーバックナインで5連続バーディを奪ったコルダが後続を振り切り、通算14アンダーで優勝を飾った。 「今日は思い通りのスタートは切れなかったですが、重要なのは最初ではなく最後。後半5連続バーディをマークできて本当にいい気分です」と3打差の逆転Vを喜んだ。 コースから自宅は車で1時間40分の距離。地元ともいえる場所でシーズン7勝目を飾り「家族や友人が見守ってくれたことで勝利を手繰り寄せることができました」。 とりわけテニスのプロ選手としてワールドツアーを転戦する弟セバスチャンが応援に駆けつけてくれたことは最高の思い出になった。 「終盤の3ホールではまだ彼がいることは知りませんでした。18番で最後のパットを打ったあとに彼の存在に気づきました。家から1時間半以上かけて駆けつけてくれたのは私を信頼(優勝を確信)してくれたから。夏の半ばから会っていなかったので、彼とハグできて本当に嬉しい」と声を弾ませた。 姉の勝利を見届けた弟は「やるべきことをきっちりやった姉の姿はすごくクールでした。いろいろな困難を乗り越え努力し続けた彼女は素晴らしいアスリートです」と喝采を贈った。 シーズン序盤メジャー(シェブロン選手権)1勝を含む5連勝を飾り5月に6勝目を挙げたが、中盤で3試合連続予選落ちを喫すなどペースダウン。首痛で終盤のアジアスウィングには出られなかった。 そこから再び「らしさ」を取り戻し、今季15試合出場で7勝目、10度目のトップ10入りを果たした。勝率は実に4割7分である。 すでにプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)を確定させているが、1シーズン6勝以上を挙げプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝きソルハイムカップでチーム優勝した3人目の選手(1990年のベス・ダニエル、2003年のアニカに次ぐ)となった。 日本勢最高は勝みなみの14位タイ。畑岡奈紗は25位に入ったが34位タイの渋野日向子はポイントランク60位以内に入れず最終戦進出(トップ60以内)を逃した。 また、予選落ちに終わった吉田優利はポイントレース100位から102位に後退し来季のシード権を逃している。