若者はなぜシーシャ屋へ?ブームのウラに東京の繁華街が抱える「問題」が見えてきた…!
人気が高まっているシーシャ
近年、人気が高まっているシーシャ。中東発祥の水たばこで、水のフィルターを通したフレーバー付きの煙を楽しむ嗜好品だ。従来のたばこと比べてニコチンやタールなどの有害物質の摂取量が極めて少ないと言われることから、たばこに抵抗のあった非喫煙者にも広がっている。 【マンガ】メルカリで、利益がほとんどでない「300円出品」をする人の理由 先日、筆者がシーシャについて何気なくつぶやいたポスト【20代前半くらいの子が「シーシャカフェまじいい、友達と話すのにごはん食べないで済むから」って言ってて、結局若い人って都心で座れる場所を探してるだけなんだよね。だから居酒屋で1杯で長時間ねばったりするし、座って話したいだけで別にお酒も飲みたくないし余計なごはんも食べたくないんだよね】が想像以上に拡散された。3000以上のリポスト、1.8万いいね、250万以上のビューがあった。 同ポストには多くのシーシャ好きから「わかる」という共感の引用ポストが寄せられた。特に20代の若い人と思しきアカウントが多い。シーシャを吸うこと自体を楽しみにしているというよりも、シーシャを吸いながら過ごす時間(いわゆる「チル」というもの)に重点が置かれていることは目から鱗だった。
初心者も安心して入れる店づくり
特にコロナ禍以降、シーシャは若い世代に広がっている。昔からシーシャカフェ、シーシャバーはあったが、ちょっと入りにくいアングラな雰囲気の小規模な店がほとんどで、接客もそっけないということも多かった。ところが近年は企業がシーシャに着目し始めるなど、市場はどんどん拡大中。 例えば「とりいちず」などの居酒屋を展開する株式会社FS.shakeは、2021年からシーシャ業態「C.STAND」の展開をスタート。「C.STAND」は、コスパをウリにした居酒屋を運営する同社のノウハウを生かし、利用しやすい価格設定、カフェのような明るく入りやすい内装、マニュアル化した接客を取り入れ、従来の玄人向けのシーシャ店とは一線を画す、初心者も安心して入れる店づくりで裾野を広げている。