11月なのにマツタケ大豊作! 一日170本収穫 甘柿ほぼ全滅…猛暑・カメムシのW被害
■特徴は「虫食い少なく、いい状態」
この日は高校の同級生や、その家族など23人でマツタケ狩りにきた曽我部さんのグループ。お昼休憩でメンバーが集まってくると、出るわ、出るわの“マツタケ祭り”。 続々とサイズの大きいマツタケが集められていきます。なかには、かさの部分が25センチほどもある巨大マツタケ。子どもの顔と並べてみると「全然でかい!」と声が上がります。 大豊作の今年のマツタケ。例年であれば10月いっぱいで収穫が終わるといいますが、11月になっても気温が下がらず、今月中旬まで収穫できるという異例の事態に…。 曽我部さん 「(Q.この時期にこれだけ残っているっていうのは?)これは珍しいです。やっぱり気温でしょうね、暖かくて。(時期が)ずれている」 マツタケ狩りは3時間ほどで終了。総勢23人で集めたマツタケは、なんと170本になりました。 数の多さだけでなく、今年はこんな特徴もあります。 曽我部さん 「虫食いが少なくて、いい状態のマツタケが多いです。本数だけじゃなくて、重さで考えても豊作のほうだと思います」 その後、採れたてのマツタケを付近の直売所へ運びます。そこには奈良や大阪など近隣から来た人たちが、今か今かと、マツタケが店頭に並ぶのを待ちわびていました。 直売所に来た客 「(Q.きょうはどちらから?)大阪です。旬やし、ぎょうさん採れてるということで」 販売が始まると飛ぶように売れていき、15分で50本のマツタケが売れました。 マツタケを購入した人 「今年豊作やから買いたくなるな。やっぱり、値が安いから」 「いいでしょ、なかなか。上手に買ったから、これマツタケご飯に」
■甘柿は「ほぼ全滅」 収入は例年の3割に…
豊作の秋の味覚がある一方で…。 桑村農園 桑村初真さん 「この柿の木なんて、一つも収穫をしてないですけど、1個ももうなってない状況ですね」 兵庫県東部の丹波市で柿を栽培する農園では、これまで経験したことがないほどの大不作に見舞われました。 桑村さん 「全体でいうと20トンとかいう収穫があるんですけど、例年からいえばもう3分の1」 農園ではおよそ1300本の柿の木を栽培。縦長の独特な形と糖度の高さが特徴の「西条柿」などを求め、県外から訪れる人もいるほど人気だといいます。今まさに収穫の最盛期のはずが…。 桑村さん 「一本の木に少なくとも100個。多かったら200個とかはなるんですけれど、もう夏の段階でほとんど落ちてしまって、秋にはもうこんな状態で葉っぱだけになってますね」 収穫前に実が落ちてしまった原因は、カメムシです。 桑村さん 「こんな感じで、黒く、ちょっとへこんだ感じになっているのが、すべてカメムシが夏場に吸ったあとですね」 今年は梅雨ごろからカメムシが大量発生。果汁を吸われることで実が弱り、次々と地面に落ちたといいます。 桑村さん 「カメムシに吸われた実が猛暑と合わせてダブルで被害を受けて、柔らかくなって落ちてしまいましたね」 カメムシは本来、冬を越すことはありませんが、温暖化の影響で去年に越冬するカメムシが多く、今年の大量発生につながったといいます。 特に甘みの強い甘柿にカメムシが群がり、ほぼ全滅という事態になりました。 桑村さん 「この畑は甘柿ばっかりなってて200本ぐらいあるけど、1円もお金はここは上がってないですね。親の代から40年ほど柿を栽培していて、こんなひどかった年はなかったので、初めてのことです」 大きな損害を受け、収入は例年の3割ほどに落ち込むといいます。異常気象が続くなかで、来年に向けさらなる心配も出ています。 桑村さん 「虫の状況が来年以降も続くのかはちょっとわからないですけど、今年のような猛暑が来年はないことを祈るばかりですね」 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年11月6日放送分より)
テレビ朝日