課長の年代の年収を徹底比較!業種によっては200万円以上の差が出ることも!?
企業に勤めていると、課長への昇進を打診されることがあるかもしれません。業界によって、課長職の年収にはどのくらい違いがあるのか気になる人もいるでしょう。 今回は課長職の年代の平均年収について、産業別の金額をまとめました。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
課長職の平均年収
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況 第7表 役職、性別賃金、対前年増減率及び役職・非役職間賃金格」によると、課長職の平均賃金は49万800円です。この金額を年収に換算すると、588万9600円となり、令和5年の平均年収である460万円と比較して128万円ほど高い結果となりました。 男女別で見てみると、男性の月給は50万700円に対し、女性の月給は43万800円となっています。7万円ほどの差額がある点も、覚えておくべきポイントといえるでしょう。 なお、課長職に就く人の平均年齢は49.2歳です。勤続年数も20.9年となっていることから、ある程度の実務経験やキャリアがなければ、課長職につくのは難しいと考えられます。
産業別の課長職の年代の平均年収
課長職とひとまとめにしても、実際の年収は産業によって異なると考えられます。今回産業別の課長職データは見つからなかったため、平均年齢に近い「45~49歳」の給与データを、産業別にまとめました。結果は表1の通りです。 表1
※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況 第5-1表 産業、年齢階級別賃金及び対前年増減率」を基に筆者作成 表1のように、産業によって年収の幅が広い結果となりました。最も年収の低い「宿泊業、飲食サービス業」と最も年収の高い「電気・ガス・ 熱供給・水道業」を比較すると、225万円もの差が生まれます。 このことから、ある業種の課長よりもある業種の一般社員の方が、多くの収入を得ている可能性も考えられるでしょう。 ただし、今回紹介している表1の金額は、一般社員も含まれている数値となります。課長職だけの比較になっているわけでない点に注意してください。