自転車交通事故 6割で交通違反 福島県内1~9月 来月から罰則強化
自転車走行中の携帯電話使用(ながらスマホ)や酒気帯び運転に罰則を強化した改正道交法が11月1日に施行されるのを前に福島県警は15日、県内で1月から9月末までに起きた自転車関連の交通事故発生状況を公表した。発生件数214件(前年比7件増)のうち約6割で交差点安全通行や動静不注視、安全不確認などの交通違反が確認された。死者数は前年と変わらず3人で、負傷者数は212人で前年より5人増えた。 自転車利用者の摘発は9月末現在、10件で前年比5件増。違反の内訳は過失致傷4件、一時不停止3件、制動装置不整備自転車運転2件、安全運転義務違反1件だった。指導警告は8月末現在、1822件(前年比497件増)で無灯火241件、2人乗り99件、信号無視72件などだった。 全国で自転車関連の交通事故は増加しており、自転車側の約7割で交通違反が発覚している。とりわけ、ながらスマホ運転、酒気帯び運転は死亡率・重傷率が高くなる傾向にある。
改正道交法が施行されると、ながらスマホ運転は有罪になれば6月以下の懲役または10万円以下の罰金(実際に危険を生じさせた場合は1年以下の懲役または30万円以下の罰金)。酒気帯びの運転者と自転車提供者は3年以下の懲役または50万円以下の罰金(酒類提供者と同乗者は2年以下の懲役または30万円以下の罰金)となる。違反を繰り返した人は自転車運転者講習の対象となる。