レンズの種類で選ぶ! アウトドアシーンで活躍するサングラスの選び方とは
野外で日中に活動する際、日差しの強さから目を守ってくれるサングラス。ついついデザインに目を奪われがちですが、今回は機能性を重視したサングラスの選び方をチェックしていきましょう。 【写真】レンズの機能が大切なサングラス選びを見る(全7枚)
目の保護効果が高いのはミラーレンズ
実はサングラスのレンズには様々な種類が存在します。まずは、鏡のような見た目のミラーレンズからご紹介。ゴルフなど、スポーツ選手がかけている印象があるレンズです。 このミラーレンズは目の保護効果が高いのが特徴で、通常のサングラスの表面にミラーの膜をはることで作られています。そのため、反射度は元のレンズの色によって変動。しっかり光を反射したい場合は、より色が濃いものを選びましょう。 ミラー加工をするだけで可視光線透過率は3~5%低下するといわれているので、屋外でのスポーツやアウトドアなど、強い日差しから目を守るのに効果的です。 一方で、ミラーコーティングは傷がつくと修復が難しいという弱点も。熱にも弱いため、炎天下での使用や車内での保管には注意が必要です。
レンズによって光の通し方にも個性がある
続いては「カラーレンズ」。こちらは透明のレンズに着色されている、いわゆる一般的なサングラスです。おしゃれ目的でも使われるレンズのため特別な機能はないものの、選び方にはポイントがあります。 まず単純に色が濃いほど眩しさを軽減できるため、使用するシチュエーションに合わせて濃さを選びましょう。またグレー系は自然な色味の視界に、ブルー系は光の刺激をやわらげるためすっきりした視界になるなど、色によって見え方も左右されます。見た目の好みだけでなく、見え方の好みも考慮して色味を選んでくださいね。 最後に紹介する「偏光レンズ」は、一般的なサングラスよりもギラつきを軽減してクリアな視界を確保できます。レンズに「偏光膜」と呼ばれる特殊なフィルターが入っていて、路面や雪面の反射光をカットすることが可能。水面の反射や映りこみも防いでくれるので、特に釣り愛好者に好かれるレンズです。
「可視光線透過率」も忘れずにチェック
レンズを選ぶときに頭に入れておきたいのが、光が通る割合を示す「可視光線透過率」という数値。これは0%なら光が全くなく何も見えない状態で、100%なら全く光をカットしていない状態です。基本的に可視光線透過率の目安は、日中で20~30%前後、夕方の使用は50%以上ぐらいが目安と言われています。 日差しの強い野外での活動時に頼りになるサングラス。今回ご紹介したポイントを思い出しながら、ご自身の着用環境をイメージして最適な一本を選んでくださいね。
野中陽平