空き家解体の略式代執行 秦野市で初実施
tvkニュース(テレビ神奈川)
秦野市は所有者が不明で管理がされていない空き家に対して、市で初めてとなる「略式代執行」の手続きで、強制的に撤去する作業を始めました。 「ただ今から、空き家等対策の推進に関する特別措置法の規定に基づき、特定空き家等の除却の代執行を実施します」 撤去が始まったのは、秦野市水神町にある築50年以上の空き家で、2007年に建物の所有者が亡くなり、その後、法で定められた相続人も相続放棄をしたことから所有者不明の状況が続いていました。 この空き家ではこれまで、市の条例に基づく樹木の伐採や老朽化が著しい建物の一部を撤去するなどの緊急措置が取られていましたが、今後も改善の見込みがないことなどから、今回の措置が取られたということです。 なお、撤去にかかる費用はおよそ790万円で、そのうちの440万円ほどを秦野市が負担し、残りは国の補助金でまかなわれるということです。 近くに住む人 「手すりとか落ちてこないかが心配だった」 秦野市交通住宅課 横溝悠士課長代理 「空き家の前の道路が通学路になっていて、とても危ない状況が続いていた。 今後、災害などによって倒壊の恐れがあるということで、今回特定空き家に認定し、略式代執行をする流れとなった」 この空き家は、2月末までを目途に撤去される予定だということです。
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