経済効果1168億円の「大谷翔平広告」はいくらで出稿できるのか…在ロス広告代理店CEO「ドジャースの広告はエンジェルスの年間契約のおよそ10倍」
ドジャースのバックネット広告はおいくら
その後大谷選手がエンゼルスに移籍することになり、チームにも日本スポンサーが増えました。しかしエンゼルスの人気がないがゆえ、年間スポンサー料は多分50万ドル(7500万円)も行っていなかったでしょう。大谷効果でスタジアムは日本人観光客が多く訪れました。しかし移籍当初は、大谷選手は日本で騒がれているほどの知名度はまだアメリカマーケットでは確率できていませんでした。地元ロスの現地メディアですらあまり大谷選手のことを話題にはしていませんでした。 しかしその後大谷選手は信じられないほど活躍し、ロスにとどまらず全米での露出が増えてきました。今やMLBの顔といっても過言ではありません。そんな中で、地元紙LAタイムズでは早くから大谷選手のエンゼルスからドジャースへの移籍可能性について報じていました。私も移籍前の23年にみんかぶマガジンで「おそらく大谷はドジャースに移籍するだろう」という記事を書かせていいだきました。あの時から早1年。大谷の知名度はさらに上がりました。これは我々在米日本人にとっては嬉しい限りです。が、マーケターとしては頭の痛い話になりました。 たとえば日本のクライアントからはバックネット広告についての問い合わせをいただきます。これは、バッターの後ろに位置し、試合中継ではよく映ります。大谷がホームランを打つとそのリプレイ映像がSNSで拡散されるので、とても人気なのです。こちらはエンゼルスの場合、バナー単体でも購入できます。これが日本の露出度の割には結構お得だったんですね。1週間で数百万円という価格帯です。 ところがドジャースの場合は「パッケージディール」でないとオファーが出ません。 どういうことか。バックネットだけでなく、スタジアムでのブース(ポップアップ屋台)、バブルヘッドなどのギブアウェイ(観客無料プレゼント)、バックドロップ(記者会見などのバックに置かれるロゴ入りスタンド)など、それら含めたパッケージ価格でしか広告を購入できません。その価格はエンジェルスの年間契約のおよそ10倍です。その上最低で4年といった複数年契約を求められるのだからすごいビジネスです。
岩瀬昌美
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