衝撃の久保建英!バルセロナ相手に圧巻パフォーマンス披露してMOMに輝く…レアル・ソシエダの1-0勝利を先導
10日のラ・リーガ第13節、レアル・ソシエダ対バルセロナは1-0でソシエダの勝利に終わった。MF久保建英は先発フル出場を果たし、衝撃的なパフォーマンスを披露している。 【動画】久保建英がキレキレドリブルで翻弄! ソシエダの本拠地レアレ・アレナを舞台に行われたラ・リーガ第13節の注目カード。ソシエダは同スタジアムの6試合で勝ち点4しか獲得しておらず、11勝1敗でラ・リーガ首位を走るバルセロナに一方的な試合を強いられる可能性も予想されていた。 しかし、蓋を開けてみれば違った。ソシエダは前半、久保が両チーム合わせて最も優れた“クラック(スペイン語で名手の意)”となって、バルセロナ相手にリードを奪っている。 コンディション不良でヤマル招集外のバルセロナは立ち上がりに勢いを見せ、13分にフレンキー・デ・ヨングの縦パスからレヴァンドフスキがシュートを決め切った。が、これはVAR介入の結果オフサイドに(肉眼ではほとんど確認できないほどの差だが)。そして、ここから久保とソシエダがバルセロナを飲み込む攻勢を見せた。 前半のソシエダの攻撃は、久保のリサイタル同然だった。 日本人MFはまず20分、ペナルティーエリア内右でボールを持ち、切れ味鋭い縦への突破からグラウンダーのクロス。しかし飛び込んだオヤルサバル、スチッチは、ボールを枠内ん押し込むことができなかった。 久保はさらに29分、ペナルティーエリア内右でバルデ、カサードをかわしてから左足でシュートを放つも、これは惜しくもGKペーニャのキャッチに阻まれる。決まっていればゴラッソとなっていたチャンスを逸し、悔しそうな久保はユニフォームをめくって噛みしめている。 そうして34分、ソシエダの先制点が生まれた。スチッチのヘディングでのパスからベッカーがバルセロナのDFラインを突破し(クバルシが反転する際バランスを崩して対応が遅れた)、右足のシュートを対角線上に決め切っている。 先制したソシエダは、ハイラインで反撃を仕掛けるバルセロナを相手に速攻から追加点を狙う。格別の存在感を放ったのは、やはり久保。46分、中盤でいとも簡単に1人をかわした久保のスルーパスから、ベッカーがDFラインを突破。ベッカーはそのまま直進して横パスを送るも、フリーで飛び込んだオヤルサバルのシュートはペーニャの正面に飛んだ。ゴールにこそ絡まなかったものの、久保が圧倒的な存在感を放った前半は1-0で終了している。 迎えた後半も、久保の個人技から幕を開ける。46分、背番号14の意表を突くロングボールからベッカーがペナルティーエリア内に入り込むも、シュートを決め切ることはできず。久保はバルセロナにとっても脅威の存在のようで、53分には対応に苦慮するイニゴ・マルティネスが倒れ込んだ彼の左足を踏んでしまい、イエローカードを提示されている。 バルセロナは後半頭にダニ・オルモを投入するなどして打開を図るも、ソシエダの守備を崩し切れない。対するソシエダは68分、久保のクロスからブライスがシュートチャンスを迎えたがイニゴ・マルティネスの好守に遭う。また73分には左CKからファーに詰めた久保がダイレクトシュートでゴールをうかがうも、こちらはDFの体に当たった。 試合終盤はバルセロナが意地の猛攻を見せたものの、観客の応援を背に受けるソシエダが最後までゴールを許さず、虎の子の1点を守り切る形で勝利を手にした。ゴールシーンなどを除きほぼすべてのチャンスに絡み、なおかつ献身的な守備でも貢献していた久保は、もちろんファンの投票によって選出されるラ・リーガのMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝いている(今季3回目)。得票率は久保が46.2%、ダニ・オルモが20.3%、ベッカーが19.3%、イニゴ・マルティネスが14.2%だった。 なお連勝のソシエダは勝ち点を18として8位に浮上。オサスナ戦に続く2敗目を喫した首位バルセロナは2位レアル・マドリー(1試合未消化)に勝ち点を6差に縮められた。