大谷翔平、初のプレーオフへ「緊張しているか?」の質問に通訳介さず「NO」「楽しみのほうが大きい」
ドジャース・大谷翔平投手(30)が4日(日本時間5日)、翌5日(同6日)に控えたポストシーズン初戦となる地区シリーズ(3戦先勝)第1戦の本拠地・パドレス戦へ向けて、ドジャースタジアム内で会見を行った。 メジャー7年目で初のポストシーズンを迎える大谷。あと11勝となった頂点を狙う戦いへ向け「初のポストシーズンで緊張しているか」との英語の質問に、通訳を介さず「NO」と即答し笑顔。「楽しみの方が大きい」と話した。 大谷は昨オフに、10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)でドジャース入り。昨年9月に右肘手術を受けた影響で今季は打者に専念となったが、圧巻の成績を残した。自己最多159試合に出場。54本塁打と130打点の2冠王に輝き、打率3割1分も4厘差の2位と3冠王も最終戦まで争った。さらにメジャー史上初めて「50本塁打&50盗塁」の偉業も達成。最終的には「54本塁打&59盗塁」まで数字を伸ばし、歴史的なシーズンになった。そして、エンゼルス時代の6年間は届かなかったポストシーズンの舞台に駒を進めた。 あす5日(同6日)の第1戦のパドレスの先発はD・シース投手(28)。今季は4打数1安打で本塁打はなかったが、21、23年に1本ずつ本塁打を放っており、通算の対戦成績は15打数4安打の打率2割6分7厘だ。第2戦はダルビッシュ有投手(38)が先発する見込みで、大舞台で日本ハム背番号「11」対決が実現する。今季の開幕戦で日米通じて初対戦。今季は5打数1安打と抑え込まれた。今季のパドレス戦は、46打数15安打の打率3割2分6厘と悪くない数字を残したが、1本塁打7打点のみと、ホームランはやや少なかった。 9月29日のレギュラーシーズン終了後には「まずは1年間しっかりと安定して出られたのが自分の中では1番よかったですし、それにともなってケアをしてくれた人たちもそうですし、サポートしてくれた人たちにも感謝したいです」と話していた大谷。ポストシーズンへは「ここから先はシーズン中に積み上げた成績とか、数字というのはもう意味ないので、しっかり自分の調子を維持すること、気持ちを切らさずにまず(ポストシーズンまで試合のない)間の日を過ごしていきたいなと思います」と話していた。レギュラーシーズン終了後は休養なども挟みながら実戦形式の練習で打席に立つなどして調整。前日3日(同4日)には紅白戦(特別ルール)の主力組の「1番・DH」に入って報道陣に公開された2打席目までは二ゴロ、空振り三振と快音は響いていなかった。
報知新聞社