夏に向けてブームの予感!いちご飴が進化した新感覚スイーツ「アイスタンフル」って?
クックパッドでは毎年、翌年にブームになりそうな料理や食材を選出する「食トレンド予測」を発表しています。今回は「食トレンド予測2024」ではお伝えしきれなかった、2024年上半期の食トレンドをタイムリーにお届けします! ◇ ◇ ◇
2024年、注目集まる!韓国のスイーツ「タンフル」って?
昨年に引き続き、2024年もSNSや動画メディア上で韓国発のスイーツの情報が広まり、日本でもムーブメント化する動きが活発です。最近韓国では「タンフル」というスイーツが注目されているそうですが、みなさんは見たことがあるでしょうか? タンフルのルーツは、中国の伝統的な菓子「サンザシ飴」。酸味と甘みが特徴の山楂(サンザシ)を串刺しにして、薄い飴の層でコーティングしたもので、長い歴史を持つお菓子なんですよ。
この伝統が韓国に伝わり、季節のフルーツを使った独自のスタイル「タンフル(フルーツ飴)」に進化しました。日本でも女子中高生を中心にブームが広がり、2019年には「いちご飴」の専門店が登場。コロナ禍ということもあって、映えて手軽に作れる「フルーツ飴」を作る動画がSNSに多く投稿されました。 現在では、屋台や専門的などさまざまな場所で、タンフルを楽しむことができます。
韓国グルメライターが見た「タンフル」
では、実際に韓国では、タンフルがどのように親しまれているのでしょうか? 韓国でのタンフル人気について、実際にタンフルを韓国で食べたという韓国グルメ・トラベルライターのyuukaさんに聞きました。 ーyuukaさんはどのような場所でタンフルを楽しみましたか?また、どんなフルーツが入っていたかも教えてください!
yuukaさん:「釜山の海雲台にある『王家タンフル』というお店で食べました。いちご、みかん、シャインマスカットやブラックサファイア(ぶどうの品種)などのフルーツを使ったタンフルや、それらをミックスした商品があり、それぞれのフルーツのジューシーさと、飴のカリカリ感との組み合わせが絶妙でした。」 ーフルーツと飴、異なる食感と甘さのハーモニーが楽しめるスイーツなのですね!種類もたくさんでおいしそうです。 次に韓国でのタンフルの販売状況について教えていただきました。 yuukaさん:「王家タンフルは街中でよく見かけますね。500店舗近くあると聞いています。タンフルは昔からあるスイーツですが、最近はYouTubeのASMR動画の影響で、タンフルの屋台も増えました」 ー韓国ではタンフルのお店や屋台がたくさんあって、身近に感じる存在なのだそう。具体的には、どのような方が購入しているのでしょうか? yuukaさん:「かなり甘い食べ物なので、特に子ども~20代前半の若者層に人気が出ているようです。日本人観光客にも人気がありますが、こちらは世代を問わず食べられています。見た目が鮮やかなので、写真に写したくなるのでしょうね」 ー色とりどりのスイーツが使われているタンフルは、旅先で目にしたら写真におさめたくなりますね。yuukaさんがタンフルを「流行っているな」と感じたエピソードも聞きました。 yuukaさん:「韓国では『ランチにマーラータン、食後にタンフル』を意味する「マーラータンフル」という流行り文句があり、さらには辛いものを食べた後に甘いデザートを楽しむ『食後糖』という言葉も生まれています。」 マーラータンは、花椒や唐辛子が入った辛いスープの中華料理のこと。コロナ以前に韓国では中国料理がブームとなり、今では日常的な料理として定着しているそうです。そのような状況から自然とこれらの言葉が生まれたのではないかとyuukaさんは言います。 マーラータンで舌がしびれるような辛さを楽しんだあとに、タンフルで口直しするのが流行しているんですね。辛い料理のあとだと、タンフルの甘さをより強く感じそうです。