排気量は1350ccに!! KTMの超ネイキッド「1390 スーパーデューク」誕生!
車体
新しいLC8エンジンを搭載するフレームは、エンジンを強度メンバーとするクロモリ鋼管スペースフレームを継承するが、エンジンのパワーアップに合わせて各部の剛性を最適化している。 また、車体全体をコンパクトに、低くしたことで、従来よりもさらにマッシブでシャープな印象を与えるスタイリングを獲得した。さらに新設計のタンクスポイラーはダウンフォースを増加させ、フロントタイヤのリフトアップを軽減するウィングレットが備わった。 燃料タンクはブレーキングにおけるニーグリップをサポートする形状とし、これによりコーナー進入時の荷重移動を容易にしている。 ──サスペンションは、フロントにφ48mmWP APEXオープンカートリッジフォークを備え、ストローク量は125mmを確保。リヤはリザーバータンク付きWP APEXモノショックで、ストローク量は140mm。圧側は高速と低速で個別のアジャスターを備える。前後共にフルアジャスタブルだ。
なお、上位モデルとなる1390スーパーデュークRエヴォは、第3世代となる最新のセミアクティブ式サスペンション(SAT)を装備する。SATは5種のダンピングモードを備えて、オート、コンフォート、レイン、ストリート、スポーツから選択可能だ。 SATのオプションとして用意されるサスペンションプロでは、トラックとプロの2種が追加されるほか、ロー、スタンダード、ハイからなる3種の自動プリロード調整機構も備わる。さらにライダーの体重に合わせてプリロードレベルを自動調整する機能も持つ。さらにMotoGPのホールショットデバイスをヒントにした機能も盛り込まれており、停車時にリアサスペンションのプリロードが自動調整されて車体後部の車高が下がってリアタイヤのトラクションを増やし、加速とともにプリロードを適正値へ変化させる。これらの機能により、サスペンションの機能を最大限に引き出すことができるのだ。 ホイールサイズはフロント3.5-17、リア6.0-17、タイヤサイズはフロント120/70ZR17、リア200/55ZR17と従来同様だが、ホイールは約1.2㎏軽量化され、バネ下重量軽減に貢献している。タイヤはミシュラン・パワーGPを標準装着としている。 ブレーキシステムはブレンボ製で、キャリパーはスタイルマ・モノブロック、マスターシリンダーはMCS(マルチクリックシステム)を装備。ディスク径はフロントが320mm、リアが240mmだ。また、クラッチのマスターシリンダーには通気システムを備わっており、油圧システムのエア抜きを不要としている。