いま、マルチに使えるファニーパックがアツい!サコッシュのあの煩わしさを解消できて、ロングトレイルハイカーにも支持されている
バックパック軽量中型モデルを検証
***************************************** 好評発売中「PEAKS 2024年9月号(No。167)」より、誌面記事の一部をご紹介します! *****************************************。 腰に巻くことが基本のファニーパックは、使い方の豊富さが特長。 行動中、バックパックを背負ったままでも使いやすい小型サイズを集めてみた。 編集◉PEAKS編集部 文◉ポンチョ 写真◉後藤武久。 PEAKS 2024年9月号のAmazonでのご購入はこちら。
小型&スマートになって’90年代スタイルが戻ってきた
ファニーパック、ウエストパック、ランバーパックなどなど、呼び方はいろいろあるけれど、いずれも腰に装着できる小型バッグ。 四半世紀前、北米のトレイルで大きな腹の白人ハイカーが、そして日本の中高年百名山ハンターが小物入れとして使っていたもの。正直にいえば、カッコ悪い山スタイルの象徴だった。どんなに便利だとしても、アレはないなと思っていた……。そのバッグが、一周まわって気になる山道具として戻ってきた。 ’00年代後半、パーゴワークスの前身ブランドがショルダーハーネスに吊り下げるチェストバッグを発売。ハイカーの小物入れの新定番となった。そのDNAを受け継ぎ、チェストバッグにもファニーパックにも、そしてサコッシュ的ショルダーバッグにもなるマルチバッグを、私は長く愛用。街でも山でも機能する名品だ。 そして、この10年で広まったのが、ULスタイルの小物入れ、サコッシュだ。軽さとシンプルさは、UL派でなくても登山で使いやすい。必要最小限の容量は、重くなりすぎない。でも、シンプルさを極めて、ストラップの長さ調節ができないとブラブラしてしまうのが難点……。 ちなみにサコッシュは、北米ULハイカーの愛用品ではなく、日本で独自進化したもの。北米ではファニーパックがハイカーの小物入れの主流。その実際を知った日本のハイカーがUL素材&経験を落とし込み、ファニーパックのよさが知られるきっかけをつくった。その代表が、ヤマダパックスとミヤゲン。プラットフォルムは、小型モデルの可能性を示す。 現在のファニーパックは総じて小さめ。装着性の高さと出し入れのしやすいものに進化。古くて新しいスタイルを試したくなる製品揃いだ。