【能登半島地震】初の“災害関連死”8人 死者は206人に 懸念される避難生活での体調悪化 急がれる「2次避難所」の確保
元日を襲った能登半島地震の発生から10日目を迎えます。死者は200人を超え、そのうち8人は避難生活に伴う体調悪化などで亡くなる「災害関連死」であることがわかりました。 午後2時時点で、亡くなった人が206人、安否不明者が52人、避難も続けている人が2万5770人。 亡くなった人のうち、珠洲市で6人、能登町で2人が災害関連死とされています。 災害関連死は倒壊による直接死ではなく、避難生活によるストレスなどから、体調が悪化したり持病が悪化したりして亡くなってしまうことをいいます。 阪神淡路大震災では全体の死者数の約14%、東日本大震災は全体の19%、熊本地震にいたっては、約8割が災害関連死で亡くなったとされています。 さらなる災害関連死の増加を防ぐため、急ピッチで「2次避難所」の確保を目指しています。 大阪府・市は9日、能登半島地震で被災して自宅が全半壊の被害を受けた人を対象に、府内に合計300戸の住宅を用意して無償で受け入れると発表しました。 また午後2時時点で、石川県内や近隣の県に約6200人分の2次避難所を確保することができたということす。 政府は今後も更なる確保に向け調整中だということです。
ABCテレビ
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