<春に挑む・’21福大大濠>選手紹介/1 /福岡
4年ぶり5回目のセンバツ出場権を手に入れた福大大濠。3月19日に開幕するセンバツを前に選手たちは日々の練習に励んでいる。まずは過去最高成績8強を超えるベスト4、そして最終目標はその先の優勝だ。選手たちの大会にかける思いを紹介する。【大坪菜々美】 ◇エースの覚悟、練習に力 毛利海大投手=2年 チームの左腕エース。九州地区大会は決勝まで投げるつもりがボール球が増え疲労で2回戦まで登板。「絶対マウンドを降りないのがエース」と悔しがり制球力を磨いてきた。「制球力や球速を上げるには投げなくてはならない」と球数30球だが週4~5回ブルペンに入り、球種を確かめながら捕手にカウントを付けてもらい実戦を意識する。得意の直球を軸に変化球の精度を上げる。「センバツは控えを出さない」と一人で投げ抜く覚悟だ。 ◇自ら行動、チーム先導 川上陸斗捕手=2年 捕手でチームの司令塔。4年前にセンバツ出場したチームの試合を見て熊本から福大大濠に入学。「捕手の古賀悠斗選手(中央大)の肩の強さに驚いたのを覚えている」。県予選と九州地区大会では守備で投手陣をリードし、攻撃では打率3割8分5厘とチーム上位。「指示をするよりまずは自分が行動する」と練習や試合ではゲームキャプテンとしてチームを引っ張る。センバツでは「中心選手として強気のプレーをしていきたい」。 ◇高打率、チームに貢献 福沢雄太一塁手=1年 チーム一の打率を誇る6番打者。父の地元福岡で野球がしたいと大阪から入学。捕手を目指すも力不足。「とにかく試合に出たい」と八木啓伸監督に相談し一塁手を任された。「はじめは何も分からなかった」が内野班長の森辺陽斗選手(2年)に一塁線上の打球の捕り方など一から学んだ。試合は県予選から先発出場。「守備は課題が残った」が、4割6分9厘の打率でチームに貢献。センバツは「エラーゼロ。打撃は長打を放つ」。 〔福岡都市圏版〕