【ボクシング】京口紘人「良い刺激」WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井と４年ぶりスパーリング
プロボクシング元世界2階級制覇王者で現IBF世界フライ級10位の京口紘人（30＝ワタナベ）が4年ぶりにWBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟（29＝倉敷守安）とのスパーリングに臨んだ。 18日、東京・新宿区の帝拳ジムに出げいこし、実戦合宿中のユーリ阿久井と6ラウンドのスパーリングを消化。両者ともに1ラウンドは静かに入ったが、2ラウンド以降は仕掛けて打ち合ってきたユーリ阿久井に冷静に対応。負けじと接近戦を展開し、両者とも引かずに打ち合った。 10月13日、東京・有明アリーナでWBA世界同級7位タナンチャイ・チャルンパック（24＝タイ）との2度目防衛戦を控えるユーリ阿久井に対し、京口も同日、横浜武道館で同級4位ビンス・パラス（25＝フィリピン）との3度目対決を控える。20年以来というユーリ阿久井とのスパーリングを終えた京口は「（ユーリ阿久井の）見えないプレッシャーとかジャブの強打など現役の王者を肌で感じることがありましたね」と大きな収穫を口にした。 パラスとはIBF世界ミニマム級王者時代の18年5月に判定勝ちしたものの、今年5月に韓国・仁川で臨んだ再戦は接戦の展開ながら判定負けを喫した。京口は「（パラス戦に向けて）今、やっていること、取り組んでいることを試した。（2ラウンド以降、ユーリ阿久井が）ギアを上げてきて引き込まれた。主導権を握られた感じでした。出げいこも久しぶりだったし、本当に良い刺激になったと思う」と手応えも示した。 自らもフライ級の世界ランカーで世界3階級制覇を目指している。パラスにリベンジし、上位ランキングを取り戻すつもりの京口は「（世界戦は）タイミングが来れば決まるもの。今の自分はそのステージではない自覚はある。目の前の試合（パラス戦）をクリアすれば、そういう立ち位置になるか分からないが、現時点では胸を借りる立場。すごく勉強になった」と謙虚な姿勢を貫いていた。
