金蘭会・春高バレー連覇へ 復帰の宮部藍梨「負けない」
金蘭会・春高バレー連覇へ 復帰の宮部藍梨「負けない」 THEPAGE大阪
「未来へつなげ!」高校バレーボールの日本一決定戦「春の高校バレー」(第68回全日本バレーボール高校選手権大会)が5日、東京体育館で開幕する。大阪は女子が昨年度インターハイ・国体・春高の3冠を達成し、春高連覇を目指す金蘭会(第1代表)と5年ぶりの出場を決めた古豪の四天王寺(第2代表)、男子はインターハイ優勝の大塚(第1代表)と2年連続出場の清風(第2代表)が出場する。
エース宮部が復帰、池条監督「いけそうやね」
「厳しい春高ですね。きつすぎるわ」 組み合わせについて金蘭会の池条義則監督は思わず苦笑いした。順当なら初戦の2回戦でいきなり、過去に2度3冠に輝き女子史上初の春高5連覇(前身大会含む)を成し遂げた名門・東九州龍谷(大分)と早々に対戦するからだ。東九州龍谷は先の12月の天皇杯・皇后杯で格上チャレンジリーグの柏を破るなど勢いもある。 昨年は準決勝で対戦し勝ったが、「皇后杯で見たけどやっぱり東龍強い。高さがあり攻撃も素晴らしい。勝つのは正直、なかなか難しいと思う」。 それでも直前になって嬉しいニュースもあった。エースの宮部藍梨(2年)が12月19日、天皇杯・皇后杯で約4カ月半ぶりにコートに帰ってきた。宮部は日本代表として昨夏、ワールドグランプリに出場し海外のトップチーム相手に活躍したが、腰の故障(ヘルニア)で8月のインターハイ以来戦列を離れ、国体や春高予選にも出場できずにいた。 「腰がまがらず手が床につかない感じだった。それから全日本やユースのトレーナーにみてもらってリハビリや筋力トレーニングをして、12月に入ってからやっとボール練習。スパイクを打ち始めて10日ぐらいでプレーできるかなと思っていたけど、(V・プレミアの)岡山シーガルズ相手にスパイクやブロックも決めてましたね。いけそうやね」と池条監督は安堵の表情。 そのシーガルズ戦、宮部が先発した第3セットは、敗れはしたものの23-25と接戦。「できるかなと思いながら入ったけど、1本目が決まって“よかったー”と。楽しかった。春高に間に合わせたいと思ってリハビリをやってきて、でも急に春高というのは怖かったので本番前に(春高会場の)東体でやれてよかった」と宮部も笑顔を見せた。