戸郷翔征2回ピシャリ、久しぶりの実戦も「いい完成度だった」
野球日本代表「侍ジャパン」とチェコ代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024」の第2戦が10日、バンテリンドームナゴヤで行われ、日本が9―0で大勝して同シリーズを2連勝で終えた。日本は13日、同ドームで国際大会「ラグザス プレミア12」1次ラウンド初戦の豪州戦に臨む。 【写真特集】侍ジャパン強化試合、チェコに連勝
日本9―0チェコ
日本は一回に森下の2ランで先制。七回は代打・源田の内野ゴロの間に1点を加え、八回は打者一巡の猛攻で一挙6点を挙げ、終盤に突き放した。投手陣は先発の早川、2番手の戸郷がそれぞれ2回無失点に抑えるなど、7投手が計17三振を奪って零封した。
「心配しなくても大丈夫」収穫を手に予行演習終了
2番手の戸郷は、2回2安打1四球。無失点ながら、ピンチも背負った。結果だけを見れば物足りなくも映るが、右腕は「久しぶりの実戦にしてはいい完成度だった」とケロッとしていた。
クライマックスシリーズ敗退後は、疲労回復に努めた。本格的な投球再開からまだ1週間ほど。だから、「多めに投げたかった」。あえて今後を見据え、コーナーをついた。意図のある35球だった。
直球も150キロ台に乗せ、巨人で同僚のフルプに与えた唯一の四球も、最後の球は外角ぎりぎり。日頃と違う大会公式球ではフォークの落差が大きく出るそうで、「真っすぐの軌道にもう少し乗せることができたら」と具体的な課題も得た。
24歳ながら昨春のWBCで世界一も経験し、実績も十分。エース格として期待がかかる右腕は、「シーズンの感覚に近いものがあった。そんなに心配しなくても大丈夫」。収穫を手にして、予行演習を終えた。(財津翔)