フェネルバフチェ指揮官モウリーニョがガラタサライFWオシムヘンを口撃 「彼のプレイスタイルが好きではない」
迫る伝統の一戦
開幕から4節までを消化したトルコリーグをめぐっては、早くも9月21日に予定されているフェネルバフチェ対ガラタサライの試合が話題になっている。ともにイスタンブールに本拠地を構える両クラブは、ベシクタシュも加えてビッグ3と呼ばれるトルコを代表する名門であり、そのライバル関係は100年以上前から続いている。 今回のイスタンブールダービーがひと際注目されている理由は、ナポリからガラタサライに加入したFWヴィクター・オシムヘンの存在だろう。同選手はナポリの絶対的エースとして2022-23シーズンには31ゴールを記録し、チェルシーやアーセナル、パリ・サンジェルマンなど欧州のビッグクラブが獲得に乗り出していた逸材だったが、ナポリ退団の意思を表明したことで同クラブのアントニオ・コンテ新監督によって構想外とされ、買い取りオプション無しの期限付き移籍でガラタサライにやって来た。 昨季に続いてのリーグタイトル防衛をめざすガラタサライにとって、オシムヘンの加入が会心の補強となったことは間違いない。フェネルバフチェとのパワーバランスも一気に変わる可能性がある。しかし、フェネルバフチェのジョゼ・モウリーニョ監督は、オシムヘンの実力を認めつつも同選手に対する否定的な見解もトルコメディア『HT Spor』とのインタビューの中で述べている。 「彼はファンタスティックな選手だが、私は彼のプレイスタイルが好きではない。彼はあまりにも頻繁に中盤まで下がって来るからね」 「私は以前彼に対して、『君はモハメド・サラーと並ぶアフリカのベストプレイヤーだ。過去の選手達で言えばディディエ・ドログバ、サミュエル・エトー、そしてジョージ・ウェアとも肩を並べる存在だ。だから、そういうふうにプレイするべきではない』と言ったことがある。本当によく下がって来るんだ」 ローマで指揮を執っていた頃からオシムヘンのことを良く知っているモウリーニョ監督が果たしてどのような策を講じて来るのかも21日の試合では注目点となりそうだ。あるいは、この発言もダービーでの対戦を見据えてのことだった可能性もある。
構成/ザ・ワールド編集部