「いろんな妖怪と友だちになれるのがうれしい」。妖怪ウォッチファンの子どもらが語る魅力とは
孫の喜ぶ顔を見たさに、まぼろしの「DX妖怪ウォッチ」を求めて発売前日から並ぶ祖父。一個だけ入荷したお宝を、曾祖母が入手し、ひ孫にびっくりプレゼント。少年たちは妖怪たちと戦うため、攻略本をボロボロになるまで読み尽くすなど、親子3代、4代を巻き込んで展開されている「妖怪ウォッチ」ブーム。子どもたちはどんな視点でみているのか? また、なにが魅力なのか? 関連グッズは売り切れ続出 ── 「妖怪ウォッチ」はなぜここまで人気なのか?
完売で棚から商品が消えるのはいつものこと
妖怪ウイスパーと出合った主人公が妖怪ウォッチを身につけ、さまざまな問題を解決していくのが「妖怪ウォッチ」のメーンストーリー。友だちになった妖怪がくれたメダルを妖怪ウォッチにセットすると、妖怪が味方になって戦ってくれる。 そんな「妖怪ウォッチ」をめぐり、流通最前線で異常事態が起きている。大阪・ミナミのある量販店では「妖怪ウォッチ」キャラクター商品の専用棚が、丸ごと空っぽになっていた。「妖怪ウォッチ」のばんそうこうが入荷したものの「数が少ないためレジでお預かりしております」という呼びかけも。 サブカルの聖地「日本橋」へ移動しキャラクター系雑貨店をのぞくと、入手困難な腕時計型おもちゃ「DX妖怪ウォッチ」をようやく発見。しかし、プレミアム価格が設定され、ガラスケースに鎮座していた。こうした生産が間に合わない品薄局面は、子どもたちの圧倒的支持があってこそ。「妖怪ウォッチ」のどこに魅了されているのか。
魅力は? 「おうたが好き。踊りもあって楽しい」
「あれを見てたら僕も妖怪を見つけられると思うねん」と話すのは大阪市内に住む小学3年生の男児。ゲームも知っているがアニメは欠かさずみているという。「妖怪を見つけて味方にするんやけど、自分の家の近くにもかわいい妖怪いてるかな? って探してしまう。学校がはじまったら、友達と妖怪ウォッチごっごすんねん」とうれしそうに話していた。 「ジバニャンのお目々がかわいい」「(アニメの)おうたが好き。踊りもあって楽しい」とうれしそうに話すのは、吹田市在住の5歳の女児コンビ。ジバニャンはネコの妖怪で、女児らしいロマンチックなコメントだが、ブームを引っ張る男児たちは鼻息が荒い。 貝塚市の小学4年男児のお宝は「DX妖怪ウォッチ」だ。「おじいちゃんが発売の前の日から並んで買ってくれた。妖怪メダルも70枚ぐらい集めた。メダルのQRコードを読み取ってゲームに使っています」と、早口でまくしたてる。