「いろんな妖怪と友だちになれるのがうれしい」。妖怪ウォッチファンの子どもらが語る魅力とは
いろんな妖怪と友だちになれるのがうれしい
兵庫県三木市から大阪市内に遊びに来た小1男児も、「DX妖怪ウォッチ」を所有しているのが、入手に貢献したのは曾祖母だ。曾祖母は偶然販売店を通りかけると、「たった今、1個だけ入荷した」と言われて購入できたという強運の持ち主。親子4代越しの獲得作戦だった。「アニメは録画して何度も観て、ゲームの攻略本はぼろぼろになるまで読んでいます。弁当箱、コップ、座布団など、いろんな妖怪ウォッチ商品に囲まれて毎日が楽しいです」と男児の笑顔がはじけた。 高知市からやってきた小1男児も夢中になる。高知県ではテレビアニメはケーブルテレビでしか放映されていないが、クラスの大半が「妖怪ウォッチ」ファンだという。「いろんな妖怪と友だちになれるのがうれしい」と男児。「ロボニャンはジバニャンの未来の姿で、ロボニャンが金色に光るとゴルニャンに。よく似ているけれど、ちょっとずつ違うところがいい」と、目を細めて話す。
「妖怪たちは戦うけれど、なぐさめたり、励ましたり」
「僕は主人公のケータと同じ小学5年生」と胸を張るのは、大阪市の小学男児。主人公と仲間意識で結ばれているからか、膨大な妖怪たちのキャラクター設定が、頭につまっているようだ。 いちばん好きなのはジバニャンだそうだが、大人にも面白い妖怪を教えてくれた。「じんめん犬はおじさんと犬と木が合体した妖怪。おじさんの顔をしています。わすれん帽は、人の記憶を食べてしまう妖怪で、わすれん帽にとりつかれると、何でも忘れてしまいます」 人間くさい妖怪たちもいるらしい。「妖怪たちは戦うけれど、なぐさめたり、励ましたりします。そこがいい」と男児。「夏休み中に『妖怪ウォッチ』のノートと下敷きを買ってもらったから、2学期も頑張る」と意気込んでいた。 子どもたちは妖怪たちと遊びながら、生きていく知恵を学んでいるようだ。 (文責 岡村雅之/関西ライター名鑑)