【NBA】ジョーダン・プールのゲームウィナーでウィザーズが今シーズン5勝目「最後の最後はどちらがタフに戦うか」
「ああいう場面では自分がすべてを支配している気分」
現地12月26日、ウィザーズはホーネッツ相手の接戦を制して今シーズン5勝目を挙げた。最下位のチームにとって、一つの勝ちを得るのは相当に難しいもの。この試合も多くの時間帯でリードしながら、96-87で迎えた第4クォーター開始からオフェンスが停滞し、7分半で4-19のランを食らって逆転された。 若いチームであり、負け続けているだけに自信もない。相手の勢いに押されまくる展開となったが、土壇場で精神的に踏み留まった。苦しい時こそチームでまとまり、ディフェンスとリバウンドとルーズボールに注力する。子供の頃にコーチから口を酸っぱくして言われていたような基本の基本に立ち返ることで反撃に転じた。 残り15秒、ジョーダン・プールの3ポイントシュートはリムに嫌われたが、そのオフェンスリバウンドに全員が食らい付く。ボールが落ちた位置はホーネッツに有利だったが、マルコム・ブログドンがダイブしてボールを弾き、それをアレックス・サーが押し込んだ。すぐにラメロ・ボールからマーク・ウィリアムズへのアリウープで返されるも、ウィザーズにはまだタイムアウトが残されていた。 ボールを託されたのはプール。1つ前のチャンスは外していたが、迷いはなかった。クロスオーバーから半歩ステップバックしてわずかなスペースを作り出すと、すぐさま3ポイントシュートを放つ。彼にとってはこの試合15本目に放ち、5本目に決まった3ポイントシュートが、勝利を決める一発となった。 プールは試合途中で腰を痛めてベンチに下がる場面もあったが、25得点6リバウンド3アシストで勝利に貢献した。ゲームウィナーについて彼はこう振り返る。「ああいう場面のために用意したセットプレーなんだ。当然、アグレッシブに攻めてシュートを打つつもりだった。ずっと練習してきたシュートだし、ああいう場面では自分がすべてを支配している気分になる。僕はずっとビッグショットを決めてきた。僕に託してくれたコーチとチームメートに感謝だね」 それと同時に、彼は自分のシュート力ではなくチーム全体でボールに食らい付く執念がこの勝利をもたらしたことも強調した。「今はどのチームも3ポイントシュートを今まで以上に重視していて、セルティックスはそれで優勝した。統計的には3ポイントシュートを多く決めれば多くの得点が生まれ、勝つことができる。でも、3ポイントシュートがずっと決まり続ける試合なんか存在しない。だからディフェンスやチーム戦術が大事だし、最後の最後はどちらがタフに戦うかで勝敗が決まる。今日の僕らは多くの選手がリバウンドに食らい付いた。その結果として勝つことができて本当に良かったよ」 「特に若い選手たちにとっては、こういう戦いぶりで勝てたことが自信になる。混沌とした試合の終盤、コーチが示すゲームプランに集中し、勝利を手繰り寄せたんだ。オフェンスでどういうチームになるかはまだ模索しているところだけど、ディフェンスでどういうチームになりたいのかは分かっている。激しく、粘り強く戦うことでどこが相手でも接戦に持ち込む。そこから先は今日みたいな経験を生かして接戦を制していきたい」