【神戸ストークス】「最後尾から参画します」、Bプレミア決定までの足跡
■歓喜の瞬間
「続いてのクラブを発表します……神戸ストークス!」 「おおっ!」 男子プロバスケットボールBリーグの島田慎二チェアマンは10月17日、記者会見し、現在のB1に代わる国内トップリーグ「Bプレミア」(B.LEAGUE PREMIER)に参入する22クラブを発表した。 【画像ギャラリー】神戸ストークス「最後尾から参画します」、Bプレミア決定までの足跡 B2神戸ストークスの名前も21番目に呼ばれ、神戸市内のホテルでリモートで会見を見守っていたクラブ関係者らが、発表の瞬間、大きな歓喜の声を上げた。
■世界めざすリーグ
Bプレミアは再来年、2026年シーズンにスタートする。 世界水準のバスケットボールをめざすため、ドラフトの実施、サラリーキャップ(各クラブの健全経営のため、選手報酬総額に上限を定める)の導入、外国籍選手が同時にプレーできる人数の拡大などを行う。 Bプレミアは、後述の3条件を満たせば参入できる「エキスパンション型」のリーグで、成績による降格はない。 17日の発表会見には、決定を受けて神戸ストークスの渋谷順社長がリモートで参加し、 「おそらく最後尾からの参画だと思う。プレミアに恥じないクラブの総合力を付けていきたい。 ウォーターフロントに建設中のアリーナを踏まえ、地域に価値を届けたい」と抱負を語った。
■アリーナが第1条件
Bリーグは、Bプレミアの参入に3つの条件を付けた。 第1条件が、新設や改修によって5000席以上のアリーナを持つこと。 「アリーナを成長戦略の1丁目1番地に置いて、事業を重視して、そしてカテゴリーを分けるという取り組みは、世界のスポーツ界で初めてのチャレンジなんです」(島田チェアマン)。 その上で、平均入場者数が4000人以上、売上高が12億円以上の2条件を付けた。 ただ初年のみ条件を緩和し、①平均入場者3000人以上で売上高12億円以上、②平均入場者4000人以上で売上高9億円以上、のいずれかでもOKとした(3次審査)。 参入が決まった22クラブのうち、B1所属は18クラブ、B2所属は神戸ストークスなど4クラブ(うち富山と信州は昨シーズンB1)。 また今回の決定に漏れたB1の秋田・茨城・越谷・FE名古屋・京都・大阪の6クラブのうち、秋田・茨城・京都・大阪の4クラブは、ことし12月の4次審査での参入決定をめざしている。