【図解】サーフィン・パリ五輪代表選考 松田詩野・五十嵐カノアが内定 これに続くのは?
■女子注目は―代表内定第1号・松田詩野&東京五輪銅・都筑有夢路
サーフィンが初めて五輪競技に採用された東京五輪では、都筑有夢路選手が銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得へ期待がかかる女子勢にとっての試練は、パリ五輪の舞台・チョープーの巨大な波。恐怖で出場を嫌がる選手もいるというほど、女子選手にとっては危険でタフな試合場所で、現地での練習が攻略の鍵となります。
まずは、全競技通じてパリ五輪日本代表内定第1号を決めた松田詩野選手。一度は内定も出場が叶わなかった東京五輪や、昨年4月は肩の手術など、苦難を乗り越えてパリへの切符を手にしました。チョープーの波は初挑戦になる松田選手は、「1年前に内定したことで練習ができる」と、パリ五輪に向けて現地での強化練習に力を入れます。「小さいときからサーフィンの魅力をたくさんの人に伝えたいという気持ちは変わっていない。それを一番伝えられるのがオリンピックという舞台。メダルを取るという形で伝えられたら良いなと思います」と話しています。
東京五輪で銅メダルに輝いた都筑有夢路選手は連続出場・メダルに期待がかかります。2021年シーズンにはCT(世界最高峰の年間ツアー)で戦うなど、実力はトップレベル。現在はその1つ下のカテゴリー(チャレンジャーシリーズ)で戦い、日本女子最上位の25位。最終予選のWSGで上位に食い込み出場権を勝ち取った東京五輪に引き続き、パリ五輪も2024年WSGでの出場権獲得を狙います。
■男子注目は―東京五輪銀・五十嵐カノア&チョープーに有利なグーフィーフッター稲葉玲王
波乗りジャパンを率いるエース・五十嵐カノア選手の優勝もあって、日本男子勢は2022年WSGでパリ五輪出場枠を最大3枠としています。
6月のWSGでは絶好調で全体4位。松田詩野に続き、日本代表内定第2号となった五十嵐カノア選手。内定について「東京五輪でのあの素晴らしい瞬間の記憶がたくさん残っています。オリンピックは僕の人生を変えました。僕にとって大変価値あることです」とコメントしました。 日本勢で唯一世界最高峰のツアー・CTで戦う五十嵐選手は、8戦まで終わった現在17位。昨年は5位の成績を残しており、今年のランキング10位以内で出場権獲得をすれば、2023年WSGで五十嵐に次ぎアジア2位となった稲葉玲王選手が出場内定となるため、仲間のためにも残り2戦でランキング10位以内に入りCT枠での出場権獲得を目指します。パリ五輪に向けては「東京五輪では銀メダルですごい悔しかった。パリオリンピックに向けてステップアップして、金メダルとることが目標」と話しています。